ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第121回

政治と美容、意外な接点を考える

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7月の参議院選挙が終わった直後から、自宅の最寄りの駅前で「駅立ち」と呼ばれるビラ配りや演説をする人を見かけます。調べると11月に区議会議員選挙があり、その選挙活動の一環でした。選挙活動が始まると思い出すのが、ある化粧品ブランドのPR担当との会話です。その人は、選挙ポスターを見るたびにほぼ全ての人の「毛穴が気になる」といいます(笑)。「女性議員が着用しているスーツも何年前のものなのか分からないほどだし、メイクもひと昔前の印象。若い世代に政治に興味を持ってもらいたいなら、もう少しファッション・美容感度を高くするべき」と話していました。

例えば気になるファッションをしている候補者がいたら、グーグルレンズでどのブランドの服を着用しているか調べ、その人を身近に感じられ「街頭演説も聞きに行きたくなる」というのです。現在は自分とは違う世界の人たちと感じて、自分ごととして捉えられないといいます。そういえば前回の参議院選挙の際はSNS戦略が奏功し、国民民主党が議席を大幅に増やしました。若い世代が活用するツールで情報発信したことが一因と言われています。「政策への共感が大前提ですが、ファッション・ビューティ感度の高い議員がいてもいい。可能なら議員会館にスキンケア製品を提供したい」と熱弁していました。

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