ワコールが手掛けるランジェリー「ユエ(YUE)」と「フェティコ(FETICO)」がコラボレーションした下着とアウターが登場する。「ユエ」は2021年に登場したワコールを代表する日本発ランジェリーブランド。デザイナーの舟山瑛美が21年に設立した「フェティコ」は、センシュアルでボディーコンシャスなウエアを提供するブランドだ。両ブランド共、女性の体の美しさにフォーカスし、メード・イン・ジャパンにこだわっている。そのような共通点から今回のコラボレーションが実現。今回のコラボのビジュアルやショートフィルムには、福島リラが登場する。8月1日に都内で開催された発表会では、舟山とワコールIWブランド統括部「ユエ」ブランドチームの堀江津子ブランドマネジャーと杉本知子チーフデザイナーがトークショーを行った。
「ユエ」との協業で思い描いた機能性とデザインが実現
堀江は、「『ユエ』というブランド名は日本語の“所以”から。素材や縫製など納得できる理由があり、美しさと快適さが融合した洗練されたランジェリーを提供している。ハイファッションとの親和性が高く、『フェティコ』の根幹にある思いや丁寧なモノづくりと共鳴し合い、コラボが実現した」と話す。元々「ユエ」を愛用していたという舟山。今回のコラボについて彼女は、「アウターに響かず見えても違和感がない、着用する人の美しさを引き出すシンプルなデザインにした」と話す。シンプルながらも、着用する人に高揚感をもたらすように工夫をしたという。
ラインアップはブラジャーとTバックショーツ、ブラキャミソール、ドレス、カーディガンの5アイテム。ブラジャーは、楽に美しくバストを整えるL字ワイヤーを使用。ブラキャミソールも同じくL字ワイヤーを使用し、Xの大胆な切り替えを施している。適度な造形性がありすっきりと着こなせるタイトなシルエットでスリップとして着用できる。アウターに響きにくいTバックショーツもXの大胆な切り替えを施し、ウエストのループ使いがポイントだ。舟山は、「ブラジャーとショーツは特殊な技術が必要。思い描いた機能性とデザイン性は『ユエ』とでなければ実現しなかった」と語った。
アパレルブランドとのコラボで広がる下着の可能性
ドレスやカーディガンは、構築的な視点でデザインした。ドレスは、「ユエ」の定番の24枚のチュールをはぎ合わせたスカートをアレンジした軽やかなアウター。杉本は、「カシュクールになっているので幅広い体型の人に着用してもらえる」とコメント。シルクカシミヤを使用したカーディガンは、3種類の編み地を組み合わせランジェリーから着想したデザインで仕上げた。堀は、「『ユエ』だけでは表現できないデザイン性やこだわりが詰まったランジェリー。今まで『ユエ』を知らなかった人にも試して欲しい。今後も、このようなコラボを通して下着の可能性を追求していきたい」と語った。
コラボ商品は、ブラックとワインの2色展開で、ブラジャーが2万900円〜、ショーツが1万450円、ブラキャミソールは3万3000円、ドレスが9万200円。カーディガンはベージュとブラックの2色で、9万200円。8月28日から、全国15の百貨店コーナーおよび、エストネーション、ザ トウキョウ、インターナショナル ギャラリー ビームス、ミッドウエスト、アデライデ、ワコールウェブストアやフェティコECサイトで販売する。