ファッション

新ウィメンズブランド「インパーフ」始動 ミレニアル世代の“いいモノ”に触れる入り口に

元「ドゥーズィエム クラス(DEUXIEME CLASSE)」PRの佐藤麻理奈がディレクションするウィメンズブランド「インパーフ((IM)PERF.)」が2025年春夏に始動した。公式ECサイトを主販路に販売を開始した。

「『ドゥーズィエム クラス』で培った“いいモノ”を見極める力を強みに、自分と同世代であるミレニアル世代の女性が、上質なファッションに触れる入り口のような存在になりたい」と佐藤ディレクター。ブランドコンセプトは“不完全な美しさ”。削ぎ落としたデザインで、着る人の自然な魅力を引き立たせる余白を残すことを意識したという。

渾身の3型でデビュー

ファーストコレクションは、日本製にこだわった渾身の3型。ワードローブの定番となるコットンTシャツ(1万2100円)は、二の腕が隠れる袖丈や緩やかな逆三角形のシルエットが特徴だ。極限まで毛羽を落とし、ハリとコシ、滑らかさを兼ね備えた生地でエレガントな印象に仕上げた。

サテンのロングスカート(2万9700円)は、厚みのある生地を用い、薄手のトップスと合わせても高級感のあるスタイリングが叶うようにした。ブランドコンセプトを象徴するアシンメトリーのカットソー(1万9800円)は、身頃の流れるようなドレープとは対照的に、首元はシャープにカッティングすることでモードな印象も兼ね備える。ヒップが隠れる丈感や、インナーが見えにくい脇下の高さなど、細部にもこだわっている。

ECのほか、東京・三軒茶屋に構えたショールームでも随時販売会を実施。「顔の見える環境で、お客さまの反応を見ながら調整していきたい」と佐藤ディレクター。

佐藤ディレクターは2016年にベイクルーズに入社。「ドゥーズィエム クラス」の販売員を経て、同ブランドのプレスを約6年間務めた。目の肥えた40代以上の顧客を多く抱えるブランドで経験を積む中、自身と同世代であるミレニアル世代の女性にも上質なモノに触れるきっかけを提供したいと思ったのが立ち上げのきっかけだ。「ブランドが溢れている現代、立ち上げには勇気がいったが、前職で多くの良いモノに触れてきた自分だからこそ提案できるものがあると思う。ミレニアル世代はトレンドと長く着られる上質なモノの両方に挑戦したい年代だと実感している。日常とモードのバランスを捉えたファッションを届けていきたい」と語る。

秋冬シーズンに向けては、アウターやニットなどアイテム数を増やし、自身の得意分野であるスタイリング提案にも力を入れていく方針だ。

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