
PROFILE:(さとう・めぐみ)1973年3月11日生まれ、東京都出身。95年文化服装学院を卒業後、アパレルメーカー勤務を経て99年にベイクルーズ入社、「ドゥーズィエム クラス」青山店に販売員として勤務。2002年より同業態のバイヤーを担当、06年に姉妹業態の「アパルトモン」を立ち上げ。20年に大人世代向けの「ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス」を本格立ち上げ。私生活では小学校高学年児の母。ちなみに、自身の母親(77歳)も都内でブティックを運営する現役のバイヤー兼販売員であり、佐藤が描くかっこいい大人女性を体現する存在となっている PHOTO:KAZUO YOSHIDA
30代前後の女性を中心に、ファッション市場で圧倒的な支持を集めるベイクルーズグループ(ラクラス)の「ドゥーズィエム クラス(DEUXIEME CLASSE、以下ドゥー)」。1990年代から同ブランドに携わり、その躍進を支えてきたのが佐藤恵ラクラス執行役員(48)だ。子育てもあって近年は後輩の指導にまわっていたが、満を持して前線に復帰。年齢を重ねた自身が今着たい服を、「ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス(MUSE DE DEUXIEME CLASSE、以下ミューズ)」業態で発信している。その結果、上は60代も含む幅広い客層を獲得。ウィメンズファッション市場をけん引してきた佐藤執行役員に、これからの大人ファッションのポイントを聞いた。
「ミューズ」は現在、東京の六本木、丸の内の2店とECで展開している。2019年秋から徐々に「ドゥー」とは品ぞろえを別にし、20年秋に本格的に業態を分けた。「ドゥー」はシンプルな定番アイテムを、シャツの袖のまくり方やカーディガンの肩がけといったスタイリングで差別化する提案が持ち味。「でも、年齢を重ねるとそういったベーシックアイテムだけでは地味に見えがちで、もっとスパイスがほしくなる」と佐藤執行役員。30代前半や半ばが中心の「ドゥー」のバイヤーやMDに「遠慮をさせず、自由にやってもらうためにも、ディレクションを分ける必要があった」。それが、大人向け業態「ミューズ」誕生の経緯だ。
強化アイテムは迫力のあるジュエリー類
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