ファッション

晩年の坂本龍一が愛した「ジャック デュラン」の眼鏡

 3月28日に死去した世界的ミュージシャンの坂本龍一。訃報を受けて国内外の多くのクリエイターたちが、これまでの彼の功績に尊敬と哀悼の念を示している。

 晩年はガンとの闘病の傍ら創作を続けたが、近年の肖像におけるアイコンが丸眼鏡だった。眼鏡好きの間では、彼がフランスのアイウエアブランド「ジャック デュラン(JACQUES DURAND)」を愛用していることは有名だった。

 「ジャック デュラン」は仏「アラン ミクリ(ALAIN MIKLI)」などで経験を積んだジャック・デュラン氏が立ち上げたブランド。クラシックなフレンチアイウエアをベースに、ブラッシングによるつや消し加工とフラットなデザインが、どこかモダンな印象を作り出す。

 坂本が愛用した“パック 506(PAQUES 506)”はブランドを代表する1本。ベーシックなボストン型をやや太めのラインで仕上げたフレームが、細面で繊細な顔立ちの坂本によく似合っていた。坂本は生前、メディアなどに露出する際にはさまざまなカラーの“パック506”を着用し、特に黒と“トーキョー トートイズ”と名付けられたベッコウ柄を愛した。

 訃報を受け、「ジャック デュラン」は公式インスタグラムで過去の坂本のアーカイブ投稿を引用・回顧し、別れを惜しんだ。

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