ビジネス

中国向け越境EC「ワンドウ」のインアゴーラが総額53億円の資金調達 スギ薬局と業務提携も

 中国向け越境EC「ワンドウ(豌豆公主)」を運営するインアゴーラ ホールディングス(以下、インアゴーラ)は、総額53億円の資金調達を完了した。引受先は、SBIホールディングス、スギホールディングスなど。また同時にインアゴーラは、スギホールディングスの子会社であるスギ薬局と業務提携契約を締結した。

 業務提携の概要は、インアゴーラがスギ薬局のインバウンド事業の強化を目的に、中国人消費者のニーズおよび消費動向などに関する知見や中国マーケティングにおけるノウハウをスギ薬局に提供し、国内店舗における中国人観光客などの誘致や購入促進、ブランディングをサポートするというもの。今後、「WEIBO(微博・ウェイボー)」や「WECHAT(微信・ウィーチャット)」などの中国SNSやKOLを活用し、情報やコンテンツの企画・制作・発信を行うほか、スギ薬局と共同で、中国人観光客に向けた店舗の品ぞろえ、商品陳列、顧客対応などの企画にも携わる。

 また、スギ薬局が展開する越境ECを担い、中国国内におけるマーケティングおよびブランディングをサポートするとともに、共同で「ワンドウ」を通じて中国国内のアーリーアダプターにアプローチする。第一弾として、今年の春からスギ薬局のオリジナルスキンケア製品「プリエクラ」を「ワンドウ」を通じて、中国の消費者に販売する予定だ。

 「ワンドウ」は、日本の企業と中国消費者を結ぶワンストップソリューション型のB to B to C越境ECプラットフォームで、中国ユーザー向けに商品の翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、多チャンネル展開などの全工程をインアゴーラが担う。日本の企業はインアゴーラの日本国内倉庫に商品を配送するだけで、国内ECショップを1店舗追加するよりも簡単に、巨大な中国市場に進出することができる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。