ビューティ

「リンメル」がブランドを刷新 コンセプトを新たに若年層への訴求を強める

 イギリス・ロンドン発のコスメブランド「リンメル」が、2020年1月からリブランディングする。ブランドが誕生したロンドンのエッセンスを引き継いで、“DAILY MODE FROM LONDON”をテーマに、トレンド感のあるカラーながらも毎日使えるアイテムをそろえ、自分らしくメイクを楽しむためのブランドとして若年層への訴求を強める。リブランディングにあたりシリーズ売り上げ250万個を超える人気アイシャドウ「ショコラスウィート アイズ」や、ブランド史上最も売れたリップスティック「ラスティングフィニッシュ オイルティントリップ」をアイコン製品として掲げ、ブランドミューズにemmaを起用する。リブランディング後第1弾製品は1月10日に、“ショコラパーティー”をテーマにしたアイシャドウやリップなど限定品5種を発売する。

 同ブランドは180年以上の歴史を持ち、現在80カ国以上で展開している。日本では06年9月にコティ(COTY)とコーセー(KOSE)がライセンス契約を締結し販売を開始したが、戦略の変更により18年10月末に契約を解消して、11月からコティが国内の販売を引き継いだ。製品は引き続きコーセーがOEMでの供給を行っている。コティが主導するようになり1年が経過し、リブランディングすることで販売にいっそうの力を入れる。

 コティは「リンメル」をはじめ、「カバーガール(COVERGIRL)」「ブルジョワ(BOURJOIS)」などを扱うコンシューマー事業部が欧米で苦戦しているが、日本で展開する「リンメル」は9割以上が国内で独自開発した製品を展開し、日本国内のトレンドや消費者のニーズに合った処方で若年層を中心に人気を集めている。遠山唯マーケティングブランドマネジャーは、は「コーセーからブランドを引き継ぎ、新たにスタートを切るという意味でリブランディングをする。日本では好調に売り上げを伸ばしており、今持っている強みを生かして認知度向上や売り上げの拡大を目指す。また、グローバル直轄になったことで、今後はグローバル製品の取り扱いも検討している」とコメントした。

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