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ロンドンコレのドタバタ日記2日目 ショー会場は英国博物館からスポーツジム、再開発エリアまで

 こんにちは、ロンドン・ファッション・ウイーク(LFW)2日目の9月14日の取材日記をお届けします。土曜日の今日から一般公開の”パブリックショー(Public Show)”がスタートし、LFWのメイン会場である”180 ザ ストランド(通称ワンエイティー)”が学生をはじめとする若いお客さんでとても賑わっています。その代わり、従来のBtoBのランウエイショーは公式会場以外での開催となり、英国博物館やテート・モダンをはじめ、地元のスポーツジム、図書館などさまざまな公共の施設で行われます。街中を急ぎで移動することが多く「もう間に合わない!」とヒヤヒヤすることも……。そんなドタバタ劇を綴らせていただきます。

9:45 ロンドンコレの仕掛け人をインタビュー

 メイン会場のワンエイティー中のVIPラウンジで、LFWを主催する英国ファッション評議会(ブリティッシュ・ファッション・カウンシル/BFC)のキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)最高経営責任者(CEO)にインタビューを行いました。内容は”パブリックショー”について。10分のみのクイックインタビューですが、「なぜLFWの一部を一般開放するの?」「一般向けのチケットは売れた?」「LFWの来場者は年々増えている?減っている?」などの質問に答えていただきました。インタビューは後日アップ予定なので、そちらをご覧いただけたらと思います。

10:00「アレクサチャン(ALEXACHUNG)」パブリックショー

 第1回のパブリックショーを取材するため、プレスパスで入場。チケットは1席135ポンド(約1万7700円)、フロントローは245ポンド(約3万2000円)とちょっと割高で、学生を中心とした来場者はやはり手が届かないのか、フロントローは埋まっていなかったです。ショーは一般客向けの”SEE NOW, BUY NOW”になっていて、今店頭で販売中の2019-20年秋冬商品を着たモデルたちが登場します。従来のLFWのランウエイショーに出席するような業界関係者は入場しておらず、会場の雰囲気は普段のショーとは別物です。友人同士で写真を撮りあったりと、来場客のワクワク感が漂っていました。席で待つこと30分。10:30になってもショーが開始しない……。11:00スタートの「ポーツ1961」のショーに間に合わない可能性が出てきたので、一緒に入場したパリ在住ライターのELIE INOUEさんに取材を託し、会場を後にしました。

11:00 ポーツ1961(PORTS1961)

 現代美術館のテート・モダンに到着し、無事にショーに間に合いました。今季の「ポーツ1961」は著名スタイリストのカール・テンプラー(Karl Templer)率いる新チームでのデビューショーです。到着してみるとロゴも変わっていて、この四角と丸の配置で”1961”を表しています。洋服もがらっと変わった印象。ショーのレポートはこちらをご覧ください。会場では日本からのゲストAMIAYAの2人もキャッチしました。

13:00 マーケス アルメイダ(MARQUES'ALMEIDA)

 先シーズンはパリで発表していた「マーケス アルメイダ」がロンドンにカムバック。ショー前には、パウロ(Paulo)とマルタ(Marta)のデザイナー夫妻の友人やモデルたちが未来の女性たちに向けたメッセージが映像とともに流れました。日本の原宿・竹下通りのような若者街ブリックレーンで行ったのですが、中心地から40分ほど離れた場所に位置しているため、ショー終了後の13:30は超ダッシュでバスに乗りました。

14:30 モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)

 30分押しでスタートした「モリー ゴダード」はスポーツセンターの体育館で披露しました。来場者全員がフロントローで、うれしいシーティングでしたが、通路の狭さはモデルたちが通過できるのか不安なほどにギリギリ。案の定、ボリュームのあるチュールドレスが膝や手にバンバン当たります(笑)。

15:00 ハルパーン(HALPERN)

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」や「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」で経験を積んだマイケル・ハルパーン(Michael Halpern)による「ハルパーン」は、シャンデリアが輝くボールルームで、イブニングドレスを見せました。アニマルプリントのタイツとドレスのコーディネートなどが目を引きます。このショーも30分押しで始まり、次のショーへと焦りながら移動します。

16:00 トーガ(TOGA)

 16:10に走って到着した時点で自分のシーティング席が埋まっており、位置を確保するとすぐにショーが開始。ヒヤヒヤしましたが、最初から見られてよかったです。昨春夏はテーラードジャケットにサイクリングパンツの提案だったのが、今季はテーラードジャケットにショートパンツになっていました。細身のショートパンツは今季、他のブランドでもたくさん見かけて気になるアイテムの一つ。難易度が高いサイクリングパンツよりもチャレンジしやすいので、個人的にも来春はいてみたいと思っています。

17:30 ハウス オブ ホランド(HOUSE OF HOLLAND)

 「ハウス オブ ホランド」は再開発が進むキングス・クロス地区でショーを開きました。こちらも急いで移動しましたが、着いた時にはまだリハーサル中でした。ラッキー!と、少し時間と心に余裕ができたので、再開発地域を15分ほどぶらぶら歩きまわってみました。ここはファッションの名門校セント・マーチン美術大学の真裏にある、ショッピングモールは古い車庫を生かして作られた建物。中庭は少し、ニューヨークのハイラインに似ています。ロンドンに詳しい人たちから聞いた話によると周りに建っているのは億ション(1億円以上の高価格な分譲マンション)だそう。住宅には見えないパイプが無数に配置されたユニークなデザインの建物も億ションだそう。

 「ハウス オブ ホランド」のショーは、球体アートを前にした野外で行い、フィナーレでは中国のスポーツメーカーのエクステップ(XSTEP)とのカプセルコレクションも披露しました。ショー後にはローンチパーティーを開催。コラボスニーカーもずらりと並んでいます。

18:00 レジーナ ピョウ(REJINA PYO)

 韓国人デザイナーの「レジーナ ピョウ」の会場は図書館。インビテーションも貸し出し用の貸出カードがモチーフになっています!人気バッグシリーズ“オリヴィア(OLIVIA)”もいろんなタイプが出てきました。

19:00 アウェイク(A.W.A.K.E.)

 「アウェイク」は教会でショーを行いました。今日から一緒に取材に入ったライターのELIE INOUEさんは、ちゃんと「アウェイク」のブラウスを着用して来場していました。ボリュームのある袖コンがかわいいです。これからINOUEさんのロンドンコレ取材記事が上がってきますので、お楽しみにお待ちください。

22:00 ファッション フォー リリーフ(FASHION FOR RELIEF)

 スーパーモデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)がホストを務めるチャリティーショー「ファッション フォー リリーフ」が大英博物館で開催されました。開場を待っていると、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナーに再会。NYファッション・ウイークでのショー発表後、撮影などの予定がありそのままロンドンに来ていたそう。しかも、このイベントにもドレスを貸し出していてショーに登場しました。小泉さんの他にもキム・ジョーンズ(Kim Jones)やピーター・デュンダス(Peter Dundas)ら著名デザイナーの姿がありました。ゲストにはイブニングドレスを着用している人もたくさんいて、豪華なガラパーティーに訪れた気分を味わうことができました。ショーが始まったのは22:00と、夜は寒い会場での2時間待ちは体に堪えましたが、大英博物館でショーを見られる機会は滅多にないですし、「グッチ(GUCCI)」や「ディオール(DIOR)」などから、「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」などのクチュールピースまでも登場し、待った甲斐はあったと思います。ランウエイにはナオミ本人も3回衣装チェンジをして登場しました。