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松屋銀座本店の顧客向け催事が2日間に拡大 売り上げ目標は15億円以上

 松屋銀座本店は、外商客や上顧客を中心対象にしたイベント「松美会」を、9月6、7日に行っている。「松美会」は例年、2月と9月の火曜日に開催してきたが、今年は11月3日に松屋が創業150周年を迎えることを記念し、金曜日と土曜日の2日間開催に拡大。18年9月の「松美会」は単日で10億円超、19年2月は10億円弱を売り上げたといい、今回は2日間で昨年9月の「1.5倍以上の売り上げを見込んでいる」(河野新平販売促進課課長)。

 「松美会」はもともと、ホテルに外商顧客を招いて新作商品を見せる場としてスタートした。09年からは場所を店頭に移し、トークイベントなどのエンターテインメント要素も盛り込んできた。ハウスカード会員は「松美会」期間中に買い物をすると10%割引になり、さらに購入金額によって後日使用できる商品券が配布される。また当日の買い上げ金額に応じた抽選会などにも参加が可能。事前に商品を取り置きしておき、「松美会」のタイミングで購入するという顧客も多い。

 「『松美会』の売り上げは、店頭での開催に変更して以降、ずっと右肩上がり推移している。認知が高まり、お客さまの年間の消費行動にしっかり組み込まれるようになってきた。ブランド側には、『松美会』に合わせて重衣料の充実や、ヘルプの販売員の拡充などをお願いし、売り上げにつなげている」と河野課長。「この機会に数百万円を購入するというお客さまは多く、過去には5000万円お買い上げいただいたこともあった」という。これまで、抽選会は30万円以上を購入した客向けのコースが上限だったが、客からの要望を受けて、50万円以上を購入した客向けのコースも今回から新設した。そんなエピソードからも勢いを感じる。同コースの1等は10万円分の商品券だ。

 顧客のみが入場可能な8階特設会場では、ミュージカル俳優の井上芳雄や元プロ野球選手長嶋一茂らのトークショーを実施。特に、6日11時に開催した井上芳雄のイベントは、開店前から整理券を配布し、イベント開始の30分前に400枚のチケットがなくなった。「来場いただくお客さまの中心であるマダム層の心に刺さるブッキングを行っている。今回は土曜日にも開催するため、ファミリー向けを意識したコンテンツも取り入れた」と広報担当者。

 1階にはフードトラックも設置し、地下1階に入る食品メーカーが特別に企画したお菓子やタピオカミルクティーなどを販売(館内での買い上げ金額に応じて一部は無料配布)。ほかに、1、2階のラグジュアリーブランドで5万円以上購入した客には、フラワーアレンジメントのプレゼントも実施している。

 もう一つ見逃せないのが、7階インテリア売り場、デザインコレクションで9月6日から実施しているイベント、「銀座目利き百貨街」だ。デザインコレクションは、日本を代表するグラフィックデザイナーやプロダクトデザイナー、建築家らが参加する日本デザインコミッティーと松屋が組んで1955年に立ち上げた売り場で、“デザインの松屋”の象徴。「銀座目利き百貨街」は、日本デザインコミッティーのメンバーが自分の好みのアイテムやこだわりのアイテムを集めて販売する企画で、屋号や販促物も含めてメンバーがディレクションする。過去に3回実施してきたが、今回はグラフィックデザイナー原研哉による「原やんけ堂」を皮切りに、2年間連続で実施するという。「原やんけ堂」では、原自身がイランで買い付けてきた絨毯(20万円前後)を販売中。原に続いて、造形作家の伊藤隆道によるアクセサリーを販売する予定という。