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「グッチ」がパリ・ヴァンドーム広場にジュエリーのブティックをオープン ミケーレのジュエリーに込めたダイバーシティーへの思い

 「グッチ(GUCCI)」は7月2日、パリ・ヴァンドーム広場にジュエリーのブティックをオープンした。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによるファイン・ジュエリーを販売している。「グッチ」らしいタイガーやネコ、スネークをモチーフにしたジュエリーやカラフルな色石を使用したジュエリーのほか、18金を使用した大人気のアルファベットリングなどがそろう。ピーコックブルーとブラックで彩られた店内の奥は「グッチ」の家具が置かれたサロンになっており、同ブランドの世界観が凝縮された宝石箱のような空間だ。

 ミケーレは「グッチ」初となるハイジュエリーもデザイン。パリ市内の会場で“ホルトゥス デリキアルム”という200点以上のハイジュリーを発表した。オパールやトパーズ、サファイヤ、トルマリンなどのカラフルな色石をふんだんに使用したジュエリーの多くはほとんどが一点ものだ。コレクションは3つのチャプターから構成されており、1つ目は、永遠の愛を象徴する古典的なシンボルを用いたもの、2つ目は神話に登場する霊獣や古代の動物をモチーフにしている。3つ目は、一粒石の魅力を最大限に引き出したソリテールジュエリーだ。

 これらハイジュエリーには「グッチ」の本拠地であるフィレンツェを想起させる古典的なモチーフが使用されているほか、アンティークジュエリーなどにみられるミルグレイン技法を使用するなど細部まで凝った大胆さと繊細さが同居するデザインが特徴。ミケーレの祖母がジュエリーのコレクターだったというから納得だ。ジュエリーに親しんでいなければ、あれほど凝ったデザインをするのは不可能だ。また、ミケーレのダイバーシティーへの思いが、これらハイジュエリーにも反映されている。レインボーカラーの色石を連ねたジュエリーは他のブランドでも見られるが、敢えて石の色味やカット、高さなどが不ぞろいなものをセッティングしたハイジュエリーは前代未聞。ハイジュエリーは、高品質かつ同等の石を調達し制作するのが通常だが、ミケーレのアプローチは異なる。「それぞれの石に個性があり、違うから美しい」という独自の視点をデザインに盛り込んだ。ハイジュエリー業界に新風を吹き込んだ「グッチ」。今後、ミケーレがどのようなジュエリーのクリエイションを見せてくれるか期待が高まる。