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3代目イケメントップが率いる仏ランジェリー「シモーヌ・ペレール」の“女性解放”戦略

 フランス発ランジェリー「シモーヌ・ペレール(SIMONE PERELE)」のマチュー・グロドネル(Mathiew Grodner)最高経営責任者(CEO)が5月、2年ぶりに来日した。同ブランドは1948年にフランス・パリでグロドネルCEOの祖母であるシモーヌ・ペレール(Simone Perele)が創業。伝統的なフランスのランジェリー作りのノウハウが反映された快適で美しいランジェリーを提供してきた。現在では世界63カ国、50店舗で販売しており、日本市場では38年間にわたりワコールが輸入販売を手掛けている。グロドネルCEOにブランドの強みや戦略などについて聞いた。

WWD:「シモーヌ・ペレール」のブランド哲学は?

マチュー・グロドネルCEO(以下、グロドネル):機能的で美しいランジェリーを女性に提供すること。創業者である祖母はアバンギャルドな女性で、自ら事業を始めて成功を収めた。70年間培ったノウハウを生かし、快適で美しいランジェリーを作り続けている。キャンペーンなどを通じて社会的な女性の解放もアピールしている。

WWD:ブランドの一番の強みは?

グロドネル:女性の日常のさまざまなシーンに合ったランジェリーやラウンジウエアなどを幅広く提案している点だ。

WWD:クリエイションのプロセスは?生産はどこで?

グロドネル:デザインはパリ郊外のアトリエで行っている。細かなデザインやフィットまでこだわるので、一つの商品を完成させるのに18カ月を費やす。生産はチュニジアなど北アフリカの自社工場で行っている。

WWD:競合ブランドは?

グロドネル:「オーバドゥ(AUBADE)」や「リズ シャルメル(LISE CHARMEL)」といったフランスのハイエンドブランド。日本のパートナーである「ワコール(WACOAL)」のプレステージラインもそうだ。

WWD:最近広がっているコンフォート市場についてどう思うか?

グロドネル:最近の女性は日常のあらゆるシーンで快適さを求める傾向にある。快適なだけでなく美しさも同時に提案するべきで、その点は妥協できない。現代の自立した女性は、自分のためにランジェリーを購入する。それら女性が、ランジェリーを着けて快適でかつ美しいと感じるデザインであることが必要だ。

WWD:「ユニクロ」などアパレル業界からの下着市場参入についてどう思うか?

グロドネル:われわれが提供するランジェリーはニッチな市場向け。その市場で必要とされる高品質で女性のためのランジェリーを提供していく。

WWD:現在何カ国で販売しているか?直営店数と今後の出店予定は?

グロドネル:現在約63カ国で販売している。直営店は50店で、5年以内に100店舗にしたい。特にアジア市場に注力していくつもりだ。

WWD:オンライン販売は行なっているか?その売り上げの割合は?

グロドネル:2015年にはゼロだったが、18年には6%になった。2年以内に15%程度に伸びると思っている。オンライン販売は魅力的な販売ツールだが、あくまで店舗の売り上げを補うものだ。消費者には、直営店、百貨店のコーナー、オンライン全てで、同じショッピング体験を提供したいと思っている。

WWD:フランスと日本ではランジェリーに対する考え方が違うが?

グロドネル:文化の違いは、商品のバリエーションを増やすなどして適応する。体型や好みが違うので市場に合った商品を開発する可能性もある。フランス人と日本人は、エレガンスや繊細さに対する感じ方が近いと思うので、もっと多くの日本人女性に「シモーヌ・ペレール」を知ってもらいたい。