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高級輸入ランジェリー業界の重鎮が語る「下着は裸にまとう香水」論

 家具輸入販売を行う栄進物産は1986年、フランスを代表する下着ブランド「オーバドゥ(AUBADE)」の輸入を開始し、翌年に輸入下着のセレクトショップであるマリアネリ(MARIANELLI)をオープンした。それを率いたのが関野芳信・栄進物産会長であり、輸入下着業界では彼を知らない人はいない重鎮だ。下着と女性の魅力についてのユニークかつストレートな語り口にはファンも多く、その名言の数々は“関野語録”と呼ばれるほど。

 そんな“関野語録”で下着の魅力を伝えようと、5月31日に松屋銀座本店の下着売り場のル ランジェで同氏を迎えたトークショーが開催された。参加したのは、同百貨店内にあるマリアネリの顧客を含む女性約30人。“内面からにじみ出る魅惑”をテーマに男性目線で“センシュアル(官能的)な女性”になるための秘訣が語られた。

 関野会長は、1875年にコルセットの専門家であるベルナール博士(Dr. Bernard)により誕生した「オーバドゥ」の歴史と共に、同ブランドがファッションとしての下着、男を魅了するための下着であることに感銘を受け輸入を決意した経緯や、「フランスでは、『オーバドゥ』を身に着けるとランクが上がる」といったエピソードを披露。「オーバドゥ」は“誘惑”がキーワードのセクシーなデザインが魅力だが、「本当にセンシュアルな女性の基本には知性がある」「下着は心を映す鏡」「下着は裸にまとう香水」などの“関野語録”に来場者は大いに沸いた。

 同会長は、「朝起きて下着を着けたらその姿を鏡に映して自らの体を愛でて欲しい。自らの体を愛せないと美しくはなれない。20代の男は女性の顔に引かれ、30代になるとバスト、40代になるとヒップ、50を過ぎると膝や足首に移る。高級バッグを持っている女性より、(高級バッグと同じ金額で買える)『オーバドゥ』のブラジャー&ショーツ10セットを買って毎日着けている女性の方に男は群がる」と特論を展開した。また、年齢を重ねた女性の魅力や美しさの基準はサイズではないことなど、女性と下着をこよなく愛する大人の男性ならではの言葉に来場者は聞き入った。トークショーの最後にはマリアネリの店長も交え、ガーターベルトの着け方レッスンを開催。「これからの季節パンティーストッキングよりも涼しい上に、着ければ姿勢が変わり、その内なる変化に周りは気付く」とその魅力を紹介した。

 今回のトークショーについて岩井実佐・松屋銀座本店婦人三部MD課バイヤーは、「『ガーターベルトの着け方が分からない』というお客さまの声がきっかけで、いつもと違う角度から下着の魅力を伝えたいと思い、関野会長にトークショーをお願いした。今後もこのような催しを定期的に開催するつもりだ」と述べた。トークショー終了後のマリアネリでは、目を輝かせて下着を吟味する女性で溢れていた。

川原好恵(かわはらよしえ):ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルスの分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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