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「H&M」が商品の生産国や工場をウェブで公開

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ、以下H&M)は、環境保護やサステイナビリティーに関する取り組みの一環として、各製品の素材や生産国、サプライヤー名のほか、製造工場名と所在地、従業員数などの情報をウェブサイト上で公開する。情報は、「H&M」が展開する日本を含めた世界47市場のECサイトで提供するほか、店舗でもアプリによる値札のスキャンで情報を表示する。また、同社が手掛けるインテリアブランドの「H&M ホーム(H&M HOME)」でも同様の情報を提供する予定だ。

 ファストファッション企業は安価な衣類を大量生産することで急成長してきたが、近年はそれに伴う環境への影響に関する取り組みをしているかどうかに注目する消費者が増加している。また、縫製などを発展途上国の安価な労働力に劣悪な環境で請け負わせることなど、生産工程における労働環境も問題視されている。アイザック・ロス(Isak Roth)=サステイナビリティー部門ヘッドは、「グローバルなアパレル小売りである当社が製品の生産国などを明らかにすることで、こうした取り組みが可能であることを業界全体に示し、顧客がよりサステイナブルな製品を選ぶ手助けをしたい」と語った。

 H&Mは、2012年にサステイナブルな素材を使用したハイエンド・コレクションの“コンシャス・エクスクルーシヴ(CONCIOUS EXCLUSIVE)”ラインを発表。13年には、グローバルなアパレル企業で初めてサプライヤーリストをウェブサイト上で公開した。同社は20年までに全て持続可能なコットンに切り替え、30年にはリサイクルもしくは持続可能な素材のみを使用することを目指している。

 「H&M」のライバルである「ザラ(ZARA)」を擁するインディテックス(INDITEX)は、リサイクル素材の利用率を上げること、そして20年からは埋め立て式のごみ処分場に製品を廃棄しないことを宣言している。