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「ルイ・ヴィトン」「ディオール」が絶好調 LVMH第1四半期は15.5%増収

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2019年1~3月期決算の売上高は、前年同期比15.5%増の125億3800万ユーロ(約1兆5672億円)だった。世界のラグジュアリー製品の売り上げ全体の3分の1を占める中国の景気減速が懸念される中、それを跳ね返すほどの力強い成長ぶりを見せた。

 部門別では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのブランドを抱える主要事業のファッション・レザーグッズ部門が、同19.6%増の51億1100万ユーロ(約6388億円)と引き続き大きな成長を見せた。中でも同社のスターブランドである「ルイ・ヴィトン」の業績は非常に好調で、フィレンツェ、ロンドン、モナコ、上海の店舗を改装オープンしている。また、高まり続ける需要に供給が追いつかないことがないように、500人規模の新たなレザーアトリエをフランス国内に設けた。

 「ディオール」も好調で、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催中の展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ(Christian Dior : Designer of Dreams)」は7月14日までの予定だったが、好評につき9月1日まで会期が延長された。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが率いる「セリーヌ(CELINE)」は、2~3月にニューヨーク・マディソンアベニューの旗艦店や、東京とパリの既存店が改装オープンしたばかりだが、LVMHは同ブランドについて「エディによる最初のウィメンズとメンズ・コレクションが店頭に並んだ」と述べるにとどめた。

 ほかの事業では、ワイン&スピリッツ部門が前年同期比12.8%増、香水&コスメティクス部門が12.4%増といずれも2ケタ成長となったが、「ブルガリ(BVLGARI)」や「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」などを擁するウオッチ&ジュエリー部門は9.0%増だった。

 LVMHは、「地政学上の不透明感があるものの、好調だった18年度の流れが継続して全ての地域で業績が伸び、19年の第1四半期を楽観的な展望と共にスタートすることができた。今後もブランドの開発や厳密なコスト管理を続け、さらに高い品質の画期的な製品を提供することに投資していく」とコメントした。なお、同社のライバルであるケリング(KERING)は4月17日に第1四半期決算を、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)は5月17日に通期決算を発表する予定だ。