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「シャネル」の春夏はルチア・ピカの日本と韓国への旅が着想源 現代女性のためのメイクとは

 「シャネル(CHANEL)」は1月4日にスプリング サマーコレクションを発売し、6月1日にクルーズコレクションが登場する。どちらもルチア・ピカ(Lucia Pica)「シャネル」グローバル クリエイティブ メークアップ&カラー デザイナーの日本と韓国への旅がインスピレーション源になっている。その発表会が東京で行われ、彼女が来日して自らコレクションについて語った。

WWD:コレクションについて教えてください。

ルチア・ピカ=グローバル クリエイティブ メークアップ&カラー デザイナー(以下、ピカ):東京とソウルに3日間ずつ旅したときに見た光景に刺激を受けて誕生したコレクションだ。“Vision D’Asie(アジアのビジョン)”と名付け、イタリア人の私がとらえるアジアを意味する。例えば築地市場で見た魚だったり、街中で見かけたビニール袋だったり、空だったり、日常的な光景のカラーやテクスチャー、光などをアイテムに落とし込んだ。繊細なディテールや細部へのこだわり、さらにわび・さびは日本の素晴らしい文化。そういった細かなディテールに美しさを見出す日本の文化は、日常の何気ないシーンに美を見出す私のビジョンともマッチすることを発見した。東京やソウルの光景をひたすら写真に収め、それがインスピレーション源になった。

WWD:その光景をどう製品に落とし込んだのか。

ピカ:撮影した写真をパリにあるスタジオに持ち帰り、写真に写っている色やテクスチャー、光を感じ取ってそこからアイデアを練っていった。感覚でアイデアが生まれるというとてもスポンテニアスなプロセスだ。重要なのは色はもちろん、テクスチャーだと思う。テクスチャーが最終的な仕上がりを決めるもの。色を通してイメージやメッセージを伝えたい場合、テクスチャーはそれを手助けする。

WWD:なぜソウルと東京の両方を着想源にしたのか?

ピカ:同じアジアの都市でビビッドなカラーを持っていることは一緒だが、東京はより繊細で、ソウルはエネルギッシュでパワフルな印象を受けた。あえて、この相反するコンセプトをミックスしたら面白いと思った。

WWD:それぞれのコレクションのスターアイテムは?

ピカ:スプリング サマー コレクションに新製品として登場するバーム「ボーム エサンシエル」はとても気に入っている。人工的な艶ではなく、まるで内側から輝くような健康的な艶が演出できる。指で、またはブラシでエフォートレスに使えるスティック状の形状にもこだわった。製品作りにおいては、仕上がりの美しさだけでなく、使いやすさも重視している。私自身、メイクを毎日する一人の女性として、現代女性の気持ちを分かっているし、求めているものに常にアンテナを張っている。塗ったときの心地良さにもこだわり、まるでスキンケアとメイクを融合したかのようなテクスチャーをかなえた。健康的な素肌を目指す現代女性にとっては、一日に何回もタッチアップをするとき、塗り心地も、塗った後の気分も良くなることが重要だと思う。東京とソウルの街並みに差す光がコンセプトのクルーズコレクションの中では、目元に濡れたような艶を与えるアイグロス「オンブル プルミエール グロス」がユニーク。光が当たるたびに眩く光るゴールドと繊細なラメが美しいシルバーの2色で展開する。