ビジネス

「ストライプデパートメント」がビューティ分野でもパーソナル接客開始

 F2層(35~49歳)向けのECサイト「ストライプデパートメント(STRIPE DEPARTMENT)」は9日、ビューティ分野でパーソナルアドバイスサービスを開始した。利用者が答えたアンケートをもとに、チャットでビューティアドバイザーが商品を提案する。利用料金は1回あたり1000円だが、提案された商品を1点でも購入すればアドバイス自体は無料となる。サービス導入によってセット購入率を高め、「1回あたりの購入金額を1.5倍以上にする」(広報担当者)。

 同サイトは、ストライプインターナショナルとソフトバンクの合弁企業、ストライプデパートメントが2018年2月に立ち上げた。化粧品は9月から販売している。パーソナルアドバイスの対象となるのは、「ウカ(UKA)」「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」など約30ブランド。サイト上で肌のコンディションや悩み、生活習慣などについてのアンケートに回答し、任意で写真もアップロードする。チャットではさらに細かな希望を伝えることが可能だ。その後、アンケートとチャットをもとに、アドバイザーが選んだ商品リストが届き、そこから商品を注文することができる。

 同サイトはファッション分野で、スタイリストが商品を提案するパーソナルスタイリングサービスを既に行っている。ビューティ分野でのサービス開始のために、新たにビューティアドバイザーを雇用した。アドバイザーは対象ブランドの研修を受けている。サービス開始に合わせ、アドバイスの無料キャンペーンを行う。7月31日までの予定。

 同サイトは現在、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」などの海外ラグジュアリーブランドを含め、約800ブランドを扱っている。「立ち上げから1年弱の間でこれだけのブランド数が集まったことは順調といえる。客単価は年間平均で1万6000円を割っていない」と、石川康晴ストライプデパートメント社長は出足に自信を見せる。単純比較はできないが、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の平均出荷単価は2018年4~9月期で7777円で、この間下落傾向が続いている。「ストライプデパートメント」は「訪問客数の拡大が今後の課題」(石川社長)だが、「2~4月の売上高は前年同期の3倍は見込める」という。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。