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帝人が考える未来の人間社会とは? 渋谷ヒカリエで100周年記念展

 帝人は、 “未来の人間の豊かさ”をテーマにした創業100周年記念展「TEIJIN THE NEXT 100 THINK HUMAN EXHIBITION」を渋谷ヒカリエで14日まで開催している。

 12日に開かれた記者会見で、鈴木純・社長は「企業は社会の課題を常に解決し続けることが必要で、そういう会社が未来でも生き残っていく。人が豊かに暮らすために何ができるか、常に考え続けなければならない」と強調。「帝人が『今、何をしているか』ではなく、次の100年を見据え何ができるかというアイデアを見せる場にした」と述べた。

 展示スペースは「人間らしさ」「超高齢社会」「食」「繊維」「環境」「住空間」「完成」「移動」「加齢」の9つに分かれ、それぞれのテーマに沿った形で、未来の社会のイメージやテクノロジーのアイデアなどを紹介している。例えば「繊維」のコーナーでは、温暖化が進み海面が上昇、多くの湾岸都市が海の底に沈み、定住が崩れた人間社会を想定。水道や電気などのインフラを構築せず、鉄よりも柔軟な繊維素材で作られた信号機や自転車などが使われる都市の模型を展示した。

 半年におよぶ展示物の製作には、外部企業や大学教授など16人の有識者が携わった。期間中は彼らによるトークセッションも行われる。12日は「繊維」ブースの制作に携わったデザインエンジニアの谷口靖太郎氏が登壇し、「温暖化で定住が崩れた先は、地産地消の新しい都市像が生まれる可能性がある」と指摘。「内陸部での生活を強いられるため水が貴重な資源になる。服は洗濯よりも捨てる方が合理的になるため、使い捨てできる生分解性のものが当たり前になるかもしれない」と考えを述べた。