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ウィーワークが米老舗百貨店ロード&テイラー旗艦店の改修計画を発表

 ウィーワーク(WEWORK)は買収したニューヨーク5番街の老舗百貨店ロード&テイラー(LORD & TAYLOR)の改修計画をニューヨーク市コミュニティー・ボード5のランドマーク委員会に提出した。設計を含め、同百貨店の改修および保存計画の最終案は11月下旬に決定される。

 ウィーワークは、11階建て約6万平方メートルの建物のうち、3フロアに小売り関連のテナントを入れる予定だが、いずれもロード&テイラーではない新規店になるという。同社は「数カ月以内には内装についてさらに発表できるだろう」とし、小売りを入れる理由は「一般の人々の来館を確保するためだ」と語った。小売りフロアのコンセプトや内装については「まだその段階ではない。現在は外装に集中している」とした。なお、具体的なテナントはまだ決定していないが、フードホールを入れることを検討しているという。同3フロア以外のスペースはウィーワークの施設および本社機能が入る予定だ。

 2017年10月、ハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY以下、HBC)は負債削減のため、5番街にあるロード&テイラー旗艦店をウィーワークに8億5000万ドル(約960億円)で売却。同旗艦店は、ホリデーシーズン後の来年初頭に閉店することが決定している。

 ロード&テイラーは11年前にランドマークとして認定されており、改装の際も、5番街に面したブロンズのエントランス、出窓や屋根など、建物の特徴的な部分はそのまま生かされる。出窓は何年も前に塞がれてしまっているが、ウィーワークはそれを元に戻すという。上階の窓も併せて復元される。

 近年、同ビルの屋上はイベントやパーティーなどに時折使用される以外、特に活用されていなかった。ウィーワークによれば、本来この屋上は従業員の休憩所として設けられたとのこと。また、5番街に面したファサードを飾る石灰岩や、6階のバルコニーも保存される。

 ウィーワークのグラニット・グジョンバラジ(Granit Gjonbalaj)最高開発責任者は「ロード&テイラーのビルを獲得したことは、当社の既存および潜在的メンバーに大きな興奮をもたらした。ランドマークである同ビルの改修は、当社の創業地であるニューヨークの豊かな歴史に敬意を表しつつ、将来に向けて、同ビルが文化、商業、改革の中心となるよう再生するまたとない機会である」と述べた。

 ロード&テイラーはアメリカ最古の百貨店。1826年にローワー・マンハッタンで開業し、54年にローワー・イーストサイドに移転。1914年に、現在の5番街に再度移転した。事業面では、複数の郊外店で堅調であるものの、旗艦店では長らく低迷。近隣にある百貨店メイシーズ(MACY'S)やサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)と比較し、客足が明らかに落ち込んでいた。

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