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ミッソーニ創業一家が伊政府系投資会社に株式売却 バイス・プレジデントにフェラガモ、ヴァレンティノの元CEOが就任

 ミッソーニ(MISSONI)は、イタリアの投資会社FSI ミッドマーケット グロウス エクイティ ファンド(FONDO STRATEGICO ITALIANO MID-MARKET GROWTH EQUITY FUND以下、FSI MG)に株式を売却したと6月15日に明らかにした。今後は同投資会社が株式の41.2%を、ミッソーニ創業一家が株式の58.8%を保有する。今回の株式売却で株価は上昇した。

 FSI MGは、イタリア政府系ファンドのFSIがファッション分野のイタリア企業を支援するために設立した投資会社だ。今回の株式売却により、かつてサルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)やヴァレンティノ(VALENTINO)の最高経営責任者を務めたミケーレ・ノルサ(Michele Norsa)FSIインダストリアル・パートナーがミッソーニのバイス・プレジデントに就任する。アンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)社長とその母であるロジータ・ミッソーニ(Rosita Missoni)名誉社長は現職にとどまる。この新体制で、主要市場における世界展開の拡大、商品の拡充、小売りの成長を目指す。

 ミッソーニは1953年にロジータとオッタヴィオ・ミッソーニ(Ottavio Missoni)夫妻がイタリアのスミラーゴで創業し、66年にミラノ・ファッション・ウイークに初参加した。97年にオッタヴィオとロジータが引退し、彼らの子どもが経営、デザインなどを引き継ぐ。98年春夏コレクションから娘のアンジェラがクリエイティブ・ディレクターに就任。社の経営を担っていた創業者夫妻の長男のヴィットリオ(Vittorio)が2013年1月に航空機事故で、同年5月にオッタヴィオが92歳で死去した。現在は、アンジェラの兄のルカ(Luca)がブランドのアートプロジェクトやアーカイブ事業などを統括し、ヴィットリオの息子のジャコモ(Giacomo)も取締役としてマーチャンダイジングを担当している。日本では三喜商事が輸入販売を行っている。