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1日3万5000円、マルイとBASEが破格のテナント料で小規模ブランドを誘致する理由

 EC決済サービスを提供するBASEは15日、渋谷マルイ1階に「BASE」の常設店舗をオープンした。これまでも商業施設で出店ブランドを扱うポップアップストアを運営してきたことはあるが、常設店舗はこれが初めて。「BASE」を使ってECサイトを運営する小規模ブランドに対して、常にリアルな場での顧客との接点を作る狙いがある。

 「BASE」を使っているブランドであれば、1日3万5000円の出店料を払うだけで、常設店舗の利用ができる。什器やPOSレジまわりはマルイのサポートを受けられるため、出店ブランドは商品とレジ用のお金、販売員を用意するだけだ。ただ、広さが約16平方メートルということもあり、一度に出店できるブランドは2つまで。基本的には先着順だが、すでに9月末まで申し込みがある盛況ぶりだ。

 渋谷の好立地、しかも1階の入り口付近にこの価格で店舗を出せるというのは破格だろう。まずは1カ月の試験運用を経て、7月末以降の料金体系などを検討するという。鶴岡裕太BASE社長は、「今後大きく変わっていくであろう店舗のあり方を丸井と一緒に考えていきたい。出店場所にはこだわりたかったが、株主でもある丸井グループの協力があったからこそ、この場所この価格での出店が可能になった」と説明する。

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