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武骨な見た目でソフトにはける「フルカウント」のジーンズ

 1992年にデビューした「フルカウント(FULLCOUNT)」は、「ドゥニーム(DENIME)」や「エヴィス(EVISU)」と共に、90年代のレプリカジーンズブームをけん引した日本を代表するデニムブランドの1つだ。

 同ブランドの魅力は、はき心地のよさに尽きる。デニム生地に用いられるのは、昔ながらの手摘みで収穫された超長綿のジンバブエコットンのみ。辻田幹晴・社長は「毛足の長いジンバブエコットンは、ジーンズに最も適した素材」と断言する。さらに「綿花を二毛作した場合、短期間で収穫するため毛足が短くなる。毛足の長い一毛作にこだわった結果、ジンバブエコットンに行きついた」と語った。

 超長綿のポテンシャルを最大限に引き出すため、デニム生地は岡山県井原市で60年代製のシャトル式力織機を使ってゆっくりと織られる。試行錯誤を繰り返し、ブランドの顔となった太めのストレートモデル“0105”が誕生したのは95年のこと。見た目はビンテージ、それでいてはき心地に優れたブランドの定番が誕生した。

 ただしひと言、断りも忘れない。「シャトル式力織機で織られたセルビッジデニムであることや、日本(岡山)製であることが大事なのではない。僕は40~50年代のアメリカ製の『リーバイス(LEVI'S)』が最高に格好いいと思っていて、当時の糸や生地を再現することにこだわった」と話した。

 卸先は、上野商会が運営するアンカットバウンド(UNCUT BOUND)や、福島県のセレクトショップのジョブ314(JOB314)など全国に116店舗。海外でも英国のサン・オブ・ア・スタッグ(SON OF A STAG)やアメリカのブルー・イン・グリーン(BLUE IN GREEN)など18カ国、45店舗で販売している。

 「フルカウント」の売上高は4億8000万円(2017年10月期)で、前年同月比で5%増を達成している。4月13日には、11年に裏原宿にオープンした東京店をリニューアルした。「ジーンズメーカーらしく、原点回帰的にジーンズに特化したい」という。リニューアル後の東京店の初年度売り上げは4000万円を目指す。

■「フルカウント」東京店
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-7

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