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エルメスがフランスに新生産拠点 約260人の革職人を雇用

 エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)は、フランスとスイスの国境近くの街、アランに新たな生産拠点をオープンした。総面積約5800平方メートルの同工場は、太陽光発電や雨水回収システムなどを備える。約260人の革職人を雇用し、馬具とレザーグッズを生産する予定だ。

 1996年に開設したスロンクールの工場と、2016年に開設したエリクールの工場と合わせ、フランスのフランシュ・コンテ地域の同社の工場は3つ目となる。今後5年間で3つの工場の職人は合計780人ほどになる見込みだ。

 アクセル・デュマ(Axel Dumas)=エルメス社長兼最高経営責任者は「この新工場の始業は、エルメスがフランスにおける手工業生産と雇用創出に貢献していることを示している」とコメントした。同社のレザーグッズの生産拠点はフランス国内に16カ所あり、20年までにさらに2カ所増やす予定だ。また、食器やシルクのスカーフなどの生産拠点も含むと世界に52拠点を保有し、そのうち41カ所はフランス国内にある。

 エルメスの“バーキン(birkin)”は入荷待ちの顧客が絶えないことで知られるが、アナリストは、在庫不足が17年10〜12月期の売上高0.4%減の要因の1つだと分析している。

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