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バロックSNS統括リーダーに聞く、今どきソーシャル担当の働き方

 デジタル化が進むファッション業界において、早くからSNS活用に力を入れてきた“デジタル先進企業”としてまず思いつくのはバロックジャパンリミテッド(以下、バロック)だろう。5月末時点で50万人近くのフォロワーを抱える「マウジー(MOUSSY)」などのブランド公式アカウントに加えて、インスタグラムで多くのフォロワーを抱えるインフルエンサー販売員が数多く在籍する。もちろん会社としてデジタル全般に注力していることでも知られ、最近ではインスタグラムから直接ECサイトへ送客するための新ECサービス「アミープラス(AMEE+)」を始めたばかり。そんなバロックには、SNS全体を統括する部署がある。SNSチームを取りまとめる松本つかさ・メディアマーケティンググループリーダー(以下、松本)に、デジタル先進企業ならではのお仕事術を聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):どうして今の仕事に就いたのですか?

松本:販売員を5年ほど続けた頃、自分が店長になりたいわけじゃないと気付いたんです。当時からSNSが好きだったので、ソーシャル関係の仕事もありだなと悩んでいた時に、今は同じ部署にいる生駒(幸恵・新規事業推進本部 Eマーケティンググループソーシャルメディアプロデューサー)さんに相談したら、「ちょうど今『スライ』のSNS担当を探してる!」って教えてくれて。目の前で事業部長に電話をしてくれて、このチームに入ることができました。

WWD:生駒さんがいたおかげですね。

松本:そうなんです。生駒さんとはたしか、クラブで出会ったんです(笑)。彼女は私と唯一同じ感覚を持ち合わせた人間。当時は私が販売員で、彼女が「リエンダ(RIENDA)」のSNS担当でした。まだインスタグラムが一般化する前に彼女はインスタグラムをやっていて、その場でフォローしあいました。その後特にからむこともなかったんですが、仕事で悩んでいた時に、「そうだ、生駒さんがいた!」と思い立って、ダイレクトメッセージを送ったことがきっかけでした。

WWD:現在の業務内容を教えてください。

松本:全ブランドのSNS運用を統括しています。もちろん実際の投稿など、運用もしています。アカウントもインスタグラムやツイッター、フェイスブック、ライン、ユーチューブとさまざま。ターゲットも違う全てのコンテンツをつなげて発信していく方法を日々考えています。

WWD:具体的にはどんなことをするのですか?

松本:ブランドのシーズンごとのコンセプトや打ち出しをもとに、顧客が買いたいと思ってくれるようにSNSをどう使えばいいかを考えています。今一番重きを置いているのはインスタグラムです。毎シーズンイメージビジュアルがあるのですが、そのデータをSNS用に作り替えたり、足りない素材については自社スタジオで撮影を組んだり。SNSからECサイトヘ誘導した際に違和感がないように、ECサイト側にクリエイティブの変更を相談することもあります。