
2026-27年秋冬は、全都市を通して「ウエアラビリティー」や「実用性」への意識が高まり、多面的な現代女性のためのリアルなワードローブを提案する流れが顕著だった。そんな中、単なるプロダクト提案で終わらないためにデザイナーたちが服に込めたのは、感情に訴えかける価値観やメッセージ。それらを物語る六つのキーワードを解説する。(この記事は「WWDJAPAN」2026年4月13日号からの抜粋です)
KEYWORD 01:
MODERN NOSTALGIA
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「愛着」と「記憶」をまとう服
今季を象徴する価値観は、「愛着」と「記憶」。古くから愛されてきたものや慣れ親しんだものを見つめ直し、現代的に表現したスタイルが台頭した。カギは、温もりを感じる手編みのニットやゴブラン織のような伝統的な生地、あせた色やノスタルジックな柄。代表格の「クロエ(CHLOE)」は、世代を超えて受け継がれる民族衣装に通じる刺しゅうやディテールを随所に取り入れた。一方、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」は、青春を呼び起こす制服を起点にスタイルを構築。「プラダ(PRADA)」は、シワやシミさえも個性を表す魅力として捉えている。
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