9月に入っても、まだまだ暑さの残る日が続きそうです。軽やかな装いを楽しみたい今、ローウエストのボトムスを上品にまとう着こなしが広がってきました。ベルトマークでローウエストを印象付けるアレンジです。これまでストリート感が強かったローベルトですが、今シーズンはエレガントな装いに取り入れるスタイルが浮上しています。オフィスルックやスーツのセットアップにも、ローウエストが盛り込まれるようになってきました。今回は2026年春夏コレクションから、大人顔で脱・ストリートをかなえるローウエストの着こなしをピックアップしました。
例えば「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は、ジレとロングスカートのセットアップにローウエストを取り入れました。ショート丈のジレからウエストゾーンをのぞかせ、低い位置に配したベルトがヌーディーな印象を引き立てています。さらに、足元まで届くロングスカートの縦長感を強調する効果も。上品なローウエストを印象付ける決め手は、ベルト使いです。
レザー×肌見せで軽やかな抜け感
ウエストゾーンの肌見せを引き立てる上でも、ローウエストでのベルト使いは役立ちます。ベルトのすぐ上から素肌をのぞかせれば、レザーとのコントラストが肌の健やかさを際立たせてくれるので、サマールックに取り入れたくなる小技です。
「トッズ(TOD'S)」は、ツイード調のトップスとタイトなレザースカートを合わせました。スカートをローウエストでやや斜めにはき、ベルトをプラス。しなやかな質感のレザースカートがきれいな落ち感を生み、縦長のシルエットを際立たせています。
ローベルトで縦長シルエットを強調
ハイウエストのボトムスにベルトをローウエストで合わせれば、腰から下を長く見せられます。ボトムスとベルトの色にコントラストをつけることで、低いベルト位置が際立ち、縦長効果もアップ。プリーツスカートなら、その効果をさらに高められます。
タンクトップに箱ひだプリーツスカートを合わせたのは、「トリー バーチ(TORY BURCH)」。ヘルシーなタンクトップとレディーライクなスカートのテイストミックスが、こなれ感を生んでいます。白のスカートに黒レザーのベルトを低めの位置で合わせることで、ローウエストを上品に取り入れた新鮮な着こなしに仕上げました。
セットアップできちんと感をキープ
カジュアルな印象が強いローウエストですが、“きちんと感”が求められるシーンに向けた提案も見受けられました。だらしなく見せないポイントは、上下にまとまりを持たせること。スーツ系の装いに取り入れれば、ローウエスト特有のストリート感を抑えられます。
「ボス(BOSS)」の黒のセットアップは、全体に施したシワ加工が表情に深みをもたらしています。腰骨でホールドした膝丈スカートには、ブラウンの細ベルトをオン。余ったベルトの端を長く垂らして、程よいリラックス感を添えました。同じ素材で仕立てた上下のおかげで、落ち着いた着こなしに仕上がっています。
色柄をリンクして一体感を演出
ウエアとベルトの色や柄をそろえれば、ローウエストの主張を程よく抑えられます。スーツ系の着こなしにも取り入れやすいスタイリング技です。黒ベースのスーツやセットアップなら、手持ちの黒革ベルトを巻くだけで、手軽にローウエストのコーディネートが完成します。
「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、お得意のスーツにローウエストを投入しました。ピンクとグリーンのストライプ柄をあしらったカラフルなスーツに、同じ柄のロングベルトをコーディネート。長く垂らしたベルトの端が、縦のラインを強調しています。ネクタイのウエストインや袖口からあふれるシャツが、ユーモラスな雰囲気を添えています。
ベルト2本巻きで装いにリズム
2本のベルトを異なる高さで巻くと、縦長のイメージを引き出せます。細いベルトと太いベルトを組み合わせれば、さらにメリハリがアップ。裾広がりのボトムスと合わせることで、ウエストの細さも際立ちます。
「トーガ(TOGA)」は、赤いコンパクトなトップスにボリューミーな総柄スカートを合わせ、上下でメリハリを強調しました。そのボリュームの差を引き立てているのが、2本のベルトです。赤いトップスには高めのウエスト位置で細ベルトを巻き、スカートには腰骨の位置で太ベルトをオン。意外性のある2本使いが、装いにリズムを生み出しています。
ローウエストを大人っぽく取り入れるアレンジは、着こなしに新鮮なバランスをもたらします。全体の重心が下がることで、落ち着いた雰囲気も備わります。脱・ストリートの新発想で取り入れるローウエストは、ドレッシーな装いにも新たな表情を呼び込めます。いつっもの着こなしに上手に使いこなしてみませんか。