LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、第13回目となる「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」の応募受付を開始した。世界各国のデザイナーが、2026年1月11日まで公式サイトを通じて応募可能。この賞は、ウィメンズ、メンズ、ユニセックスの既製服コレクションを少なくとも2回手掛けた経験のある18~40歳までのデザイナーが対象となる。
準決勝進出者は、パリ・ファッション・ウイーク中の3月4、5日に開催されるショールームイベントに集まる。作品はデジタル形式で公開され、3月5日からは一般の人からもコンテストに関する意見を募集する。
グランプリはLVMHのトップデザイナーらで構成される審査員により決定され、賞金40万ユーロ(約7200万円)に加え、LVMHの専門家から財務管理やサステナビリティ、著作権や企業法務にわたる1年間の指導を受ける権利が与えられる。準グランプリにあたるカール・ラガーフェルド賞とサヴォワフェール賞の受賞者はそれぞれ20万ユーロ(約3600万円)を獲得し、同様に1年間の専門指導を受ける権利が贈られる。
2013年にクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)の会長兼CEOでLVMHの人材発掘を担うデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)が立ち上げた同賞は、マリーン・セル(Marine Serre)、ネンシ・ドジャカ(Nensi Dojaka)、テベ・マググ(Thebe Magugu)、サイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)、グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)らのキャリアを後押ししてきた。前回の受賞者は日本人デザイナーの大月壮士で、1980年代の「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」に着想したオーバーサイズのスーツで注目を集めた。
またLVMHは、ファッションスクール卒業生への支援も引き続き行う。同プログラムの応募締め切りは2026年4月5日。最終選考に選ばれた3人は、グループ傘下メゾンのいずれかのデザインスタジオで1年間働く権利が与えられる。