
ポーラは9月1日から、百貨店や国内空港の免税店、海外店舗の美容部員(ビューティーコーディネーター)のユニホームを順次刷新する。新制服は折り紙からインスピレーションを得たサステナブルデザインが特徴で、1枚の布から無駄を出さずに仕立てる製法により従来比で生地ロスを約10%削減した。
「芸術的感性を持つ科学者集団」がコンセプト
新ユニホームのデザインコンセプトは「Artistic Scientist(芸術的感性を持つ科学者集団)」。同社の企業理念である「Science. Art. Love.」を基に、独自の芸術的感性とサイエンスの知識を高め、顧客に美を超えた驚きや感動、豊かな時間を提案する存在であるビューティーコーディネーターを体現する。
製法面では、1枚の布から無駄な布が出ないよう裁断し、折り紙のように仕立てることで環境負荷を軽減。「折る」「重ねる」「包む」といった日本の伝統的発想を取り入れ、機能性と造形美を両立させた。
デザインを手掛けたのは、クリエイティブディレクターの石川裕太氏。2003年に「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」に入社しパリコレクションの企画に携わった後、2006年に「ナオキ タキザワ デザイン(NAOKI TAKIZAWA DESIGN)」へ移籍。2010年より宮内庁管轄の特別注文服制作や「ユニクロ(UNIQLO)」のデザインディレクション、JR東日本や「ヤンマー」などの企業ユニホームデザインを担当する。2023年に「イシカワヤ(ISHIKAWAYA)」およびFashion Curating Studioを設立し、国内外でクリエイティブサービスを提供している。
8月13日から19日まで伊勢丹新宿本店本館1階ザ・ステージで開催する限定イベント「Timeless possibilities」では、新ユニホームと新「B.A」発売記念アートスカーフを期間限定で着用。このスカーフは1枚の布に東信氏のフラワーアートをプリントしプリーツ加工を施し、ミニマムな構造で花の生命美を立体表現している。