「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」(以下、「LV」)は6月28日、上海・南京西路のラグジュアリーショッピングモール、興業太古滙(HKRI Taikoo Hui)に新店舗をオープンする。同店舗は、“ザ・ルイ(The Louis)”と呼ばれる実物大のクルーズ船型で、ショップに加え、カフェ、展覧会スペースを併設する。
3階建ての同店舗は、メタリックなモノグラムの外装や、輝くデッキ、メッキ加工を施したトランクを積み重ねた上層部などが目を引く近未来的な建造で、総面積は1万7850平方フィート(約1658平方メートル)だ。
“ビジョナリー・ジャーニー”展を開催する体験型の店舗
計1万3000平方フィート(約1207平方メートル)に渡る1・2階では、国際的建築設計集団OMAの重松象平が演出する“ビジョナリー・ジャーニー”の展示を行う。同展は、7月15日〜9月17日に大阪中之島美術館でも開催予定だ。
展覧会内部は、“トランクスケープ”、“起源”、“旅”、“香水”、“本”、“スポーツ”、“ファッションの変遷”、“ワークショップ”、“検査”の全10部屋に分けられ、「LV」と海洋のつながり、そして同ブランドの歴史を紹介する。
2階のギフトショップと小売スペースでは、ウィメンズ・メンズのレザーグッズやアクセサリー、フットウエア、トラベルアイテムなどをそろえる。“ヴィヴィエンヌ・ファッショニスタ”のバッグチャーム8個セットや新しい“スピーディ”、ラゲージタグに名入れができる機械などのアイテムやサービスは太古店で最初に取り扱う。
3階には、同ブランドが上海に初めて設けるダイニングスペース、ル・カフェ・ルイ・ヴィトンを設置する。シェフは、四川省成都にあるレストラン、ザ・ホール バイ ルイ・ヴィトンでミシュラン1つ星を獲得したレオナルド・ザンブリノ(Leonardo Zambrino)が務め、上海風の料理と伝統的な西洋料理を融合したメニューを提供する。
ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOは、「“ザ・ルイ”は、『LV』の文化的な旅へのさらなる一歩となる。上海は、ショップ、展覧会、カフェの大胆な融合を実現するのに最適な港であり、クリエイティビティーと卓越性が出会う体験を提供する場所になる。単に国境を越えるだけでなく、アイデア、感情、インスピレーションを通じて、快活な旅をするという我々の精神を体現する」とコメントした。