LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)がメインスポンサーを務める大阪万博のフランスパビリオンは、フランスの彫刻家オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)による手の彫刻や石膏と共に、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」そして「セリーヌ(CELINE)」の手仕事を紹介している。「セリーヌ」による展示だけは5月11日まで。その後は会期終盤、同グループによる「ショーメ(CHAUMET)」の展示に切り替わる予定だ。
「ルイ・ヴィトン」は、クラフツマンシップへの愛、そして日本への愛を表現した。重松象平によるインスタレーションは、ロダンの「カテドラル」を囲むように、84個のトランクを展示。2つ目の空間では、トランクで作った球体「トランクのスフィア」に真鍋大度の映像作品を投影して、来場者を幻想的な五感の旅へと誘う。
一方の「ディオール」は、1947年にクリスチャン・ディオール(Christian Dior)がデザインしたバー・ジャケットを筆頭に、歴代のさまざまなシルエットにフォーカス。シルエットのスケッチを立体的に表現した約400点の白いトワルを、3Dプリントで再解釈したフレグランスボトルと共に展示。吉岡徳仁が2021年にデザインした“メダリオンチェア”も会場を彩る。
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最後の「セリーヌ(CELINE)」は、石川県輪島市を拠点に漆で作品を作るアーティスト集団「彦十蒔絵(ひこじゅうまきえ)」による漆の“トリオンフ”アートピースと、同じカラーのアイコンバッグを展示。これまであまりフォーカスしてこなかった、「セリーヌ」による手仕事の様子を収めたムービーも上映している。
また「モエ ヘネシー」は、フランスパビリオンのホスピタリティパートナーとして参加。4階の「ビストロ(Le Bistrot)」では、フランスならではの料理とともに、「モエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)」や「ヴーヴ・クリコ(VEUVE CLICQUOT)」「ルイナール(RUINART)」といったシャンパンに加えて、ロゼワインを提供する。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパンのノルベール・ルレ(Norbert Leuret)社長は、「LVMHと日本の関係は、フランスから18世紀に『ヘネシー(HENNESSY)』のコニャックがもたらされて以来、長い。だからこそベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは、大阪万博への参加を即決した。1日平均2万人とされる来場者に手仕事を理解し、楽しんでいただきたい。フランスに行ったことがない人、LVMHの商品を買ったことがない人が、『行ってみたいな』『買ってみようかな』と思ってくれたら嬉しい。大阪に来たら、半日万博、半日お買い物を楽しんでいただき、幸せになっていただきたい(笑)」とユーモアを交えて話した。