アーバンリサーチは、4月13日に開幕する大阪・関西万博に出店する。このほど報道関係者向けに店舗を披露した。出店場所は「セービングゾーン」エリアの、飲食店や「セブンイレブン」などが集まる「ウォータープラザマーケットプレイス」内。約126平方メートルの店内は、「未来に繋がる“すごい”をシェアするサステナブルな未来型ストア」を掲げて、各レーベルからセレクトした生活雑貨やアパレル群、“テクノロジー”“スーベニア”“ジャポニズム”をキーワードに企画した限定商品などで来場者にアピールする。
「面白いことに挑戦する企業イメージを広めたい」
竹村圭祐社長は、「コロナを経て、守りの態勢が強まっていたことを課題に感じていた。『アーバンリサーチ』って、面白いことに挑戦する企業なんだとあらためて社内外に発信できるチャンスだと思った」と出店経緯を語る。店づくりや商品企画は、同社のサステナビリティをテーマに据えたコンセプトショップ「ザ グッドランド マーケット(THE GOODLAND MARKET)」事業の新山浩児部長が中心となり、部署横断で取り組んだという。
目玉商品として打ち出すのは、限定販売する“声の柄”をプリントした鯉口シャツ(1万6500円)。クリエイターのISAと協業して製作した。100人の社員の声を録音し、音の振動で振動板上の砂が生み出す模様を柄としてプリントした。
また、トヨタ自動車と豊島と連携した「トヨタアップサイクル」プロジェクトから、トヨタ自動車の製造工程で出る端材をアパレルや雑貨にアップサイクルしたアイテムも販売。ほか、速乾性や接触冷感などの機能性に優れたオリジナル素材「UR テック」を使ったアパレル商品(6050円〜)なども並べた。商品ラインアップは、来店客の反応を踏まえて随時アップデートしていく予定だ。
店頭に立つスタッフは全国の店舗から募集した。ローテーション式で多くのスタッフに同店での経験を積んでもらう。
竹村社長は「会社全体で1つのテーマに向かって取り組める機会はなかなかない。社内はある意味、文化祭のように盛り上がっている。部署を越えた連携を強める効果も期待している」という。