PROFILE:(ごとう・たいし)1988年生まれ、熊本県出身。大学卒業後、2011年に新卒でゴールドウインに入社。13年から「ザ・ノース・フェイス」パフォーマンスアパレルを担当。MD、マネージャーをへて、24年4月から現職(写真左)
ゴールドウインが、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE以下、TNF)」のさらなる成長への柱として、シューズを強化している。「2024年3月期末で約60億円だったシューズ売り上げを、29年3月期に100億円まで高める」(後藤太志ザ・ノース・フェイス ハードグッズ事業部長)考え。強化第1弾として、25年3月にトレイルランニングシューズの“ベクティブ 3.0(VECTIV 3.0)”を3モデル発売。26年春には“ベクティブ”をベースにしたライフスタイルシューズも発売、シューズ単独店の出店も開始する。(この記事は「WWDJAPAN」3月31日号からの抜粋です)
ゴールドウインは「TNF」のブランド売上高を、24年3月期に初めて975億円と公表した。過去10年で5倍に成長したが、売り上げの約75%をアパレルが占め、アパレルをここからさらに伸ばすのは容易ではない。一方でギア、なかでも売上構成でまだ7%のシューズは、中綿入りの“ヌプシ ブーティ”を除くと、認知の高いモデルはあまり浮かばない。29年3月期にブランド売り上げ1280億円を目指す上で、シューズの役割は大きいと期待する。
シューズ強化のために、同社は24年4月に「TNF」でハードグッズ事業部を立ち上げ、それまでパフォーマンスアパレルのマネージャーを務めていた後藤氏が事業部長に就いた。「コロナ禍をへてアウトドアアクティビティーやランニングに取り組む人が増えている。アパレルやバックパックだけでなく、足元でも彼らをサポートしたい」と後藤部長。
トレランシューズで
初めてカーボンを搭載
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