「ジンズ(JINS)」は田中仁CEOの出身地である群馬県前橋市でさまざまな地域貢献事業を展開する。現状、行政とは包括連携協定を締結してはいないが、田中CEOの情熱に触発されるように、前橋の街では、官民を巻き込んださまざまな変化が起きている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月10日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
PROFILE: 田中仁/ジンズホールディングスCEO

ジンズホールディングスの田中仁CEOは、2014年、群馬県前橋市で文化・芸術の振興から起業支援に及ぶ多面的な取り組みのため、一般財団法人田中仁財団を設立した。以来、財団の代表理事として市街地ににぎわいをもたらす「前橋まちなか活性化プロジェクト」など、さまざまな事業を行ってきた。中でも最も大きな成果と言えるのが、約6年半に及ぶ大改修と新棟の建設を経て20年にオープンした「白井屋ホテル」だ。前身の旅館「白井屋」は、江戸時代には宮内庁御用達の宿として栄え、1970年代にはホテル業に転換。しかし、市街地の衰退とともに08年に廃業していた。取り壊しの危機にあった「白井屋」を買い取った田中CEOは、世界から結集したクリエイターたちと再生させ、国内外から宿泊客が集まるアートホテルへと変貌させた。
この取り組みに触発されるように、前橋の街づくりも活発化。市街地にも新しいカフェやコミュニティースペース、古着店などが次々にオープンするなど、変化が生まれ始めた。現在も、田中CEOが理事を務める「前橋デザインコミッション」をはじめ、さまざまな団体が行政と力を合わせ、市街地をより魅力的な場所にするための取り組みを行う。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。