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特集 ファッションとビューティが紡ぐ街 第2回 / 全10回

コミュニティーセンター化する「無印良品」 小さな困りごとの解決から始まる土着化

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無印良品 × 神奈川県横浜市

無印良品」には、「公益人本主義経営」という考え方がある。これは社会や人の役に立ちたいという人間の根源的な欲求に基づき、ただ利益を追求するのではなく、さまざまなステークホルダーの公益を主体的に考える姿勢だ。こと店舗作りに関しては、地域全体の課題解決そのものを役割と捉えている。2021年に「第二創業」を迎えた同社は、引き続き「土着化」をキーワードに掲げ地域密着型の店舗運営に力を入れる。昨年からは全国各地の店舗で住民と直接対話するタウンミーティングを開き、コミュニティーセンターの色を強めている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月10日号からの抜粋です)

横浜市港南台にある「無印良品 港南台バーズ」。1月のある土曜日の午後、地下1階に地域住人約30人が集った。親子や若い夫婦、年配の男女、1人で来た小学生の姿もある。同店で定期的に行われているタウンミーティングに参加するためだ。タウンミーティングは今回で3回目。すでに顔なじみで談笑する人たちもいれば、初めての参加で少し緊張した面持ちで席につく人たちもいる。

無印良品

会は良品計画の三品正洋横浜事業部営業本部部長のあいさつで始まった。「まずは皆さんに当社の理念を知っていただきたい」と地域課題にコミットする姿勢を具体的な事例とともに紹介。続いて、参加者が過去のタウンミーティングでの活動を報告した後、グループに分かれて地域の課題や地域イベントの案などを話し合うワークショップへと移った。

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