ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が保有する自社の少数株式を買い戻すことを明らかにした。
デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は2001年、「グッチ(GUCCI)」などを保有するケリング(KERING)と50%ずつの出資比率でジョイントベンチャーを設立し、自身のブランド「ステラ マッカートニー」を立ち上げた。18年3月、ケリングの持分を買い戻して独立。その後、19年7月にLVMHとの提携を発表。ステラが過半数株式を保有し、引き続きクリエイティブ・ディレクターを務めつつ、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)や取締役会メンバーへのサステナビリティに関する特別アドバイザーの役割も担っていた。なお、今回の取引後も、ステラはサステナビリティ担当グローバル・アンバサダーとしてアルノー会長兼CEOや経営陣への助言を続けるという。
LVMHとビューティ事業も設立
LVMHと提携していた約5年の間に、「ステラ マッカートニー」はキノコの菌糸体やブドウの搾りカスを原料としたレザー代替素材を使用したさまざまなアイテムを発表。また、20年にはイタリアのティリオス(THELIOS)とアイウエアのライセンス契約を締結した。22年には、LVMHと99%ナチュラルでクルエルティフリー(動物実験を行わない)のスキンケアライン「ステラ バイ ステラ マッカートニー(STELLA BY STELLA McCARTNEY)」を立ち上げている。