ビジネス
特集 付加価値をもたらすホスピタリティー 第5回 / 全9回

販売員が店頭で実践する“18人18色”のホスピタリティー②

有料会員限定記事

販売員が店頭で実践する“18人18色”のホスピタリティー②

ファッション&ビューティ業界において、店頭スタッフこそがホスピタリティーを最も体現する存在であることに、異論を挟む人はいないはずだ。商品カテゴリー、ブランド、店舗によって客層もニーズもさまざまだからこそ、ホスピタリティーに“正解”はない。それぞれが考え、店頭で実践するホスピタリティーについて18人に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月13日号からの抜粋です)

仲希望
ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」新宿店販売員、DXセールスマスター

入店した瞬間から始まる思いやり

ホスピタリティーとは、思いやりとおもてなし。辞書通りの回答ですが、私にとって一番しっくりくる解釈です。お客さまが入店された瞬間から表情、歩く速度、目線を観察します。お急ぎなのか、何か目的があって来店されたのか、一挙一動にヒントが隠れているからです。それに合わせてお声がけしたり、お客さまが困ったときにすぐに視界に入る距離感を保ったり、アプローチはさまざまです。経験を積むにつれ商品知識も増え、提案の幅も増えました。確かにそれは強みになっていますが、お客さまの目を見て笑顔であいさつする基本がホスピタリティーをご提供する上で何より大事。最近では、外国からのお客さまも増えました。たとえ外国語を流ちょうに話せなくても、あいさつと表情で伝わるホスピタリティーがあるとも感じています。

お客さまからお洋服以外のお話をしてくださることも多いです。例えば体形の悩み、仕事や生活環境の変化についてなど。意図的に引き出しているわけではありません。話しやすい雰囲気が作れているということは、こちらのホスピタリティーが伝わった結果だと思います。お客さまから「元気になりました」といったお言葉いただくと、信頼関係を築けたのだとうれしくなります。

この続きを読むには…
残り3065⽂字, 画像11枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。