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「セレブを使わない」マーケティングで他社と差別化を図る資生堂EMEA【企画担当に読んでほしい記事3選】

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この連載は週に一度「WWDJAPAN.com」に掲載した記事の中から、編集部の記者がテーマに合わせて記事をピックアップし、コメント付きで紹介するもの。今週のテーマは「企画担当に読んでほしい記事3選」だ。当事者はもちろん、ファッション・ビューティ業界で活躍する多くの人に読んでもらいたい。

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選者:竹田紀子「WWDJAPAN」記者

学生時代からライターとして活動。編集プロダクションやフリーランスの活動で美容や食、占いなど女性向け情報のほか、エンタテインメントやトレンド情報まで幅広く扱い、雑誌やムック本、書籍などの編集・ライティングを行う。その後ウェブ媒体でトレンドニュース記者や女性向け媒体の副編集長などを約10年間務める。2017年にINFASパブリケーションズに入社。他業種や消費者の興味と関心も視野に入れた情報収集をテーマに据え、幅広いアプローチによるビューティ記事の執筆を目指す

【記事1】
ハローキティ50周年記念の展覧会が東京国立博物館で開催 名画とのコラボグッズも

サンリオの人気キャラクターハローキティの生誕50周年を記念した展覧会 “ハローキティ展 ―わたしが変わるとキティも変わる―”が11月1日~2025年2月24日まで、東京国立博物館 表慶館で開催される。また、同展覧会開催中、ハローキティが東京国立博物館の特別アンバサダーに就任し、会期中に1日館長を務める。(全文はこちら

【記者のコメント】
東京国立博物館の表慶館は1909年に開館した日本初の美術館で、78年には重要文化財に指定された明治建築の美しい場所だ。ファッションブランドとの縁も深く、この夏には「カルティエ」が展覧会を開催。過去には「エルメス」や「ブルガリ」「ルイ・ヴィトン」も利用している。そんな同所で行われるこの展覧会はハローキティのブランド力の高さを思い知るとともに、キャラクター文化が日本カルチャーの一つであると改めて認識する。

【記事2】
資生堂EMEAのフレグランス事業トップが語る他社との差別化 メリハリのあるポートフォリオと年に1度のローンチ

資生堂EMEAは、「イッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)以下、イッセイ ミヤケ」や「ナルシソ ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」などのフレグランスブランド事業をはじめ、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「ナーズ(NARS)」「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」などの販売を行っている。社名のEMEAは、欧州、中東、アフリカを表すもので、パリに本社を構え、88の国と地域に10社、2500人の社員を擁する。(全文はこちら

【記者のコメント】
記事内で語られる差別化のポイントはさまざまあるが、興味深いのは「セレブリティーを広告に使用しない」と明言している点だ。同社が取り扱う「イッセイ ミヤケ パルファム」でいえば、三宅一生氏自身に高い認知度と人気、カリスマ性があるからこそできることなのかもしれない。しかし、アンバサダー起用やイベントゲストなどのセレブマーケティングが無視できない時代に、「セレブを使わない」ことで差別化を図る点はとても面白く思える。

【記事3】
スナップ記事を楽しむ裏ワザ

101歳で“現役”のポーラのビューティディレクター(=化粧品訪問販売員)として活躍する堀野智子さん。仕事を始めた39歳から勤続62年、直近20年間は月10万円以上の売り上げ目標を達成し、累計売り上げは1億2670万円(24年4月時点)に上る。100歳を迎えた昨年、「世界最高齢の女性ビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定され、今年はその記録を更新した。一度も辞めたいと思ったことがないという堀野さんの仕事の原動力は「みんながきれいになって喜んでくれること」に尽きる。(全文はこちら

【記者のコメント】
個人的にもコレクションシーズンは現地から届くストリートスナップを楽しみにしているのだが、25年春夏シーズンも米国版の「WWD」も「WWDJAPAN」も、他媒体にはない個性と魅力が詰まっていた。スナップというと若い世代だけが被写体になるイメージを持たれがちだが、老若男女幅広くバラエティーに富んでいて、トレンドのみならず「ファンの特徴」や「みんながそのブランドのどこを愛しているか」まで見えてくる気がしている。

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