ファッション

「都立明治公園」に民間6企業出店 サウナやワイン、キャンプ気分も味わえる

東京建物をはじめ複数企業で構成するTokyo Legacy Parksは、民間資金で公園整備を行うPark-PFI(公募設置管理制度)を活用して、都立明治公園内に全6店舗を誘致した。物販や飲食、スパ施設など、バラエティーに富んだ業態がそろい、1月31日から順次オープンする。

都立明治公園は1964年の東京五輪に合わせて整備された。地域住民の憩いの場であり、フリーマケットや蚤の市の会場としても親しまれたが、東京2020大会に向けて新国立競技場が建設されると同時に、再整備計画が始動した。より魅力ある公園を目指して、都立公園として初めてPark-PFIを採用し、民間企業の集客力とコンテンツ制作力を生かして開発を進めた。

1月31日にオープンするのは4店舗。一つが、ゴールドウインの新業態「プレイアースパーク ワンダーストア 都立明治公園(PLAY EARTH PARK WONDER STORE 都立明治公園)」だ。同店では、来園者向けのレンタルサービスとして、モルックやキャンプチェア、キッズ向けのキックバイク、クーラーボックスなどを貸し出す。また、家族での利用も想定して、全商品の2割をキッズアイテムで構成。絵本の読み聞かせができるキッズコーナーも設けた。商品は「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」のアウトドアウエアを中心にそろえ、オリジナルロゴを刺繍した同店限定のTシャツとキャップも扱う。

2店舗目は、アスリート向けのサプリや上質なコーヒー豆を通販する「ブルーシックス(BLUE SIX)」による、初のカフェ業態。希少な豆を使ったオリジナルコーヒーや、専門医と共同開発したプロテインを活用したスイーツなどを提供し、健康と向き合うきっかけを作る。3店舗目の「スターバックス コーヒー」は、地上2階建て、全116席の店舗をオープン。自然に着想した内装が特徴で、敷き詰めた板の角度を変化させて、風のそよぎを表現した壁や、蛍の光に着想したライトなどをしつらえる。なお、スターバックスは都内の公園内に7つの店舗を持ち、Park-PFIの先駆的存在となっている。4店舗目「ナチュールトーキョー(NATURE TOKYO)」では、ナチュールワインや薪火料理を提供する。

3月下旬には、スパ施設「トトパ(TOTOPA)」の開業を控える。「トトパ」は、スーパー銭湯「おふろの王様」を運営してきた東京建物が、これまでの知見を生かして開発する新業態で、女性向けに肌や髪のダメージをケアする“蒸し湯”を提供したり、男性向けに水深約160センチメートルの水風呂を用意したりと、多様化するスパニーズに合わせたコンテンツを用意。スパと同じ施設の1階には、フードコート「メイジ パーク マーケット(MEIJI PARK MARKET)」が入る。ベーカリーとコーヒースタンド、アメリカ南部のソウルフード“バターミルクフライドチキン”を提供する専門店で構成し、約70席を設ける予定だ。

従来のPark-PFI事業活用例は飲食施設が多かった。一方で、「公園は食事以外の過ごし方もある」と語るのは、同事業をリードしたTokyo Legacy Parksの黒田敏取締役だ。「キャンプチェアやテーブルをレンタルしてゆったりした時間を過ごし、ランニングの後にサウナでやすらぎ、その後は家族や友人と食事を楽しむ。そんな一連の流れを楽しんでもらいたい」。公園との調和を目指して、全施設の外壁をアースカラーで仕上げて、木製のルーバーをあしらった。歩道や広場とシームレスにつながるように配置し、店舗前にはベンチやテーブルとして使える造作も設置した。

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