ファッション

「カラー」2015-16年秋冬パリメンズ 絶妙なバランスで重なったフォークロアとカントリー、スポーツ、クラシック

 今シーズンは、得意とする柔らかな色使いと肩を落したリラックスシルエットに、エスニックの雰囲気が加わった。マルチボーダーからナバホ模様、ジグザグ柄まで、さまざまなモチーフが満載。でも一目見て「カラー」らしいと思わせるのは、阿部潤一デザイナーのバランス感覚の妙によるものだろう。

 キーカラーはブラウン。そこに「カラー」が好むグレイッシュなブルー、ベージュなどを掛け合わせたマルチボーダー柄を、ショールカラーのアウターやリブパンツ、大判のブランケットに落とし込んだ。温かみのある色味に加え、フェルト地やコーデュロイといった素材がカントリーのムードを強める。薄いシャンブレーのシャツの袖にもついたジグザグ模様をコートの中からのぞかせるなど、さりげないアイキャッチもキュート。ジグザグ模様は定番のムース素材のトップスやジャケットにものせ、バリエーション豊かに打ち出した。首元を優しく包むモヘヤのロングマフラーがアクセント。ラバーとモカシンをハイブリッドして、レザーのステッチを加えたフォークロアスリッポンが足元を飾った。

 さらに、リメイクのディテールも目を引く。シンプルなラグランスリーブのステンカラーコートの裾には、スエードのパンツを分解した身頃をパッチワーク。クラシックなウィメンズのノーカラーコートも同様のテクニックを用い、ユーズドデニムの断片を張り合わせてアレンジした。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。