ファッション

「イッセイ ミヤケ メン」2015-16年秋冬パリメンズ 構築的なスーツに柔らかな表情をしのばせた大人のクラシック

 パラオの美しい海から着想したハッピーなトロピカルを打ち出した昨シーズンの「イッセイ ミヤケ メン」。今季は打って変わり、紳士のベーシックであるスーツに焦点を当て、ぐっと大人っぽい男性像にシフト。ブランドならではの革新素材が光る、コンテンポラリーなフォーマルを披露した。

 高橋悠介デザイナーが思いを馳せたのは、イギリスの建築家のチャールズ・レニー・マッキントッシュ。革新素材への飽くなき探求心を発揮し、彼の作品や装いを洋服に落としこんだ。今季は、群馬県産の繭を使った純国産シルクを独自開発。作品をオマージュした格子柄やボーダーを加えたセットアップは、シルクとウール、ポリエステルを混紡することで品の良い光沢をプラス。シルクのふわりと軽いスカーフがソフトなニュアンスを加え、重たくなりがちな冬のコーディネートに奥行きを持たせている。モヘヤを混ぜたことでにじんだ風合いを出したチェック柄のセーターなど、このブランドでしか出せない豊かな表情のアイテムにも注目だ。

 楕円や直線で描いた模様をジャカードで表現したテーラードコートのほか、リブパンツやジャージージャケット、スニーカーといったウエアラブルなリラックスウエアも提案。後半には、ベルベットにクラシックな柄をのせたコートやパンツを基軸とするフォーマルにシフト。オンとオフの装いのバリエーションを持たせて、アーティスティックなテーマをキチンとリアルな装いに着地。コレクションでは、写真家の藤原聡志とコラボレーションしたTシャツやバッグも発表した。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。