ファッション

「アンタイトル」が高価格帯ライン 百貨店の上顧客にアプローチ

ワールド子会社フィールズインターナショナルの「アンタイトル(UNTITLED)」は、高価格帯の新ライン(名称未定)を2023-24年秋冬にスタートする。中心価格帯は通常ラインの2倍程度。インポート素材を使い、国内の直営工場による縫製で高級感を追求する。「アンタイトル」の既存店では販売せず、まずは全国の主要百貨店でポップアップストアと公式ECで展開を始める。

高価格ラインの柱となるのは、コートやジャケット、パンツなどのテーラードアイテム。働く女性の通勤スタイルやトレンドを意識する通常ラインに対し、高価格ラインでは黒、グレー、ベージュなどのベーシックなカラー展開とそぎ落としたデザインで、素材やシルエットの美しさを際立たせる。カシミヤ100%のダブルフェイスコート(29万7000円)は、身頃とラペルでそれぞれ仕立てを変え、エレガントなシルエットとVゾーンの緊張感を同居させた。アルパカシャギーのロングコート(17万6000円)はイタリアの名門リッチェリ社の素材を、テーラードジャケット(6万6000円)は尾州(愛知・一宮)の高級ウールを使用した。

百貨店富裕層がターゲット
「ラグジュアリー」以外の選択肢に

「アンタイトル」は百貨店の婦人服フロアに展開し、主な支持層は30代以上の働く女性。百貨店の富裕層消費が旺盛な中、高価格ラインを既存店とは切り離して展開することで、ラグジュアリーブランドや海外ハイデザイナーズブランドで買い物をする層を狙う。ブランドの事業責任者である丸山紀之フィールズインターナショナル副社長は、「ハイエンドなブランドに負けないクオリティーと値ごろな価格のバランスが百貨店担当者から好評」と話す。すでに5店以上の百貨店からポップアップストア展開の打診を受けたという。「富裕層のお客さまもラグジュアリーブランドばかり着ているわけではなく、さまざまな買い物の選択肢を探しているはず。そういった方々の審美眼にかなう服を提供していきたい」。

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