ビジネス
連載 販売員特集2022

“売らない店”の販売員は何をしている? 「ベータ」店長に聞くショールーミングストアの接客

有料会員限定記事

 百貨店も参入し、ここ数年でぐっと数が増えたショールーミングストア。売ることを主目的にしない店で、スタッフは何をしている?ショールーミングストアの先駆け、ベータ(B8TA)渋谷店の齊藤裕希ゼネラルマネージャーに聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2022年11月7日号販売員特集からの抜粋です)

いかにプレッシャーを与えず声を引き出すか

 齊藤マネージャーは「コーチ(COACH)」などでの販売員経験もある。「ショールーミングストアは通常の小売りと違い、お客さまに購入というプレッシャーを与えずにいかに商品を体験してもらうかが重要。言葉でいうのは簡単だが、これが難しい」と話す。商品を出展しているブランドや企業にフィードバックするため、客の声も集める必要がある。「同じ商品でもお客さまによって関心を持つポイントは異なるので、毎月、展示商品入れ替えの際にスタッフ同士で商品特徴についてディスカッションし、引き出しを増やすようにしている」という。

 商品について、自分が理解している部分や説明しやすい部分だけを推していくのは“接客業あるある”。それが響く消費者もいる。しかし、家電にビューティ用品、食品、車と多ジャンルを扱い、常に40ブランドほどが出展するベータでは、一分野特化型の知識では対応不能。「ブランドに所属しているとどうしてもその商品の良さばかり伝えてしまう。われわれはフラットな目線で接客し、ブランド側もまだ認識してない気付きを出展者へ戻すことが役目」という。

この続きを読むには…
残り319⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

独立系クリエイティブ集団が台頭、クリエイターの新潮流を見る

5月13日号は、クリエイターを取り巻く新潮流を特集します。昨年7月17日に発行した「U30 クリエイター」特集に続き、その最前線を追いました。

冒頭では独立系クリエイティブチームにフォーカス。「クリエイティブアソシエーション」「クリエイティブエージェンシー」など、独自のスタンスを掲げてクリエイティブの可能性に挑む集団です。彼らの狙いは、クライアントとクリエイターが対等な立場でものづくりに向き合え…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。