ファッション

「バレンシアガ」、カニエとの関係を解消 親会社ケリングが明らかに

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)との関係を解消した。同ブランドの親会社であるケリング(KERING)が20日に開催した2022年7~9月期の決算説明会の席上で、米「WWD」がイェに関する質問をしたことで明らかとなった。

 ケリングは、「『バレンシアガ』は当該アーティストとの関係を解消しており、今後もプロジェクトなどで協業する予定はない」と回答。米「WWD」によれば、それ以上の説明はなかったという。

 イェはここ数週間、さまざまな“問題行動”を起こして物議を醸している。3日には、自身が手掛ける「イージー(YEEZY)」のショーに、“White Lives Matter(白人の命も大切)”と背面にプリントされたTシャツを着用して登場。これは人種差別に抗議する“Black Lives Matter(黒人の命は大切)”に対抗して白人至上主義者が作った、ヘイトを助長するスローガンとして知られている。

 これによってイェは大きな批判を浴びたが、その後もLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者のほか、元妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の家族やファッションエディターらに対する暴言や、反ユダヤ主義的な発言などをソーシャルメディアに投稿。ヘイトスピーチに関する規則に違反したとしてツイッターやインスタグラムのアカウントを停止されると、米国の保守系SNS「パーラー(Parler)」の買収に乗り出し、18日には基本合意に至っている。

 「バレンシアガ」は、これまで複数回にわたってイェと協業している。22年1月には、「イージー」と「ギャップ(GAP)」のコラボレーションライン“イージー・ギャップ”とのコラボプロジェクト“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)”を発表。このトリプルコラボは大きな話題を呼び、2月に第1弾を、5月に第2弾を発売したほか、7月にはスマートフォンやモバイル機器で遊べるオンラインゲームを発表した。なお、イェは“イージー・ギャップ”に関して「ギャップ」側に契約不履行があったとして、9月に同ブランドとの契約を解除している。

 イェは22年2月にアルバム「Donda 2」を発売しているが、それに先駆けて21年末に行われたリスニングイベントは、「バレンシアガ」のデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターがクリエイティブ・ディレクターを務めた。また、「バレンシアガ」23年春夏コレクションのショーでは、イェがファーストルックを着用してランウエイを歩いているが、その画像などは現在「バレンシアガ」の公式サイトから削除されているという。なお、現時点で、「バレンシアガ」はイェとの関係を解消したことについて公式なコメントは発表していない。

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