
「WWDJAPAN」は2024年12月13日に、「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2024」を東京ポートシティ竹芝 ポートホールで開催した。本サミットはグローバルで最先端をキーワード2020年にスタートし、今年で5回目となる。ここでは全セッションをダイジェスト。サステナビリティ×ファッションをさまざまな立場からリードする登壇者たちからは次々とキーワードが飛び出した。
ゴールドウイン渡辺社長へ19歳の活動家から質問
「環境問題にどれくらい本気ですか?」
・渡辺貴生/ゴールドウイン代表取締役社長
・福代美乃里/学生団体「やさしいせいふく」代表
ゴールドウインが支持集めている理由のひとつが人の心を捉える「デザイン」の力だ。その対象は、製品だけではなく地域創生など「社会」へと広がっている。イノベーションの力を借りてデザインの領域を広げているゴールドウインのデザインに対する考え方、その背景にあるサステナビリティの方針を紐解く。聞き手は高校 3 年生の活動家、福代美乃里。 「ファッションが好きだから、真実を知りたい」と言う彼女から飛び出す質問とは?
循環型、再生型への転換に向けた
日本の繊維産地の可能性をさぐる
・福田稔/A.T. カーニー シニアパートナー
・井上彩花/スズサン営業、各種プロジェクト担
・篠原由起/篠原テキスタイル代表取締役
・舟山瑛美/「フェティコ」デザイナー
・宮浦晋哉/糸編 代表取締役/キュレーター
日本の繊維産地の技と製品は海外から高い評価を受けながら、同時に後継者不足など深刻な課題を抱えて久しい。その繊維産地に新たなリーダーシップが誕生し始めている。このセッションでは産地に関わるリーダーやデザイナーが可能性と課題をディスカッションすることでその未来を照らす。目指すは一企業、一産地の枠を超えたつながりとそこから生み出すムーブメント。「循環型、再生型への転換」を理想像で終わらせず、実現するために今やるべきこととは?
バレンシアガのサステナビリティ戦略
世界基準の革新とは
・アニカ・モーア・ストーファルト/バレンシアガ グローバル・サステナビリティ・ディレクター
・ジェラルディン・ヴァレジョ/ケリング サステナビリティ プログラム ディレクター
「バレンシアガ」の担当者が日本では初めて、同ブランドのサステナビリティ戦略についてケリングのグローバル・サステナビリティ・ディレクターとともに語る。いわずとしれたサステナビリティ先進企業である両社が描く未来、乗り越えてきた課題、注目している革新素材や技術、そしてデムナ「バレンシアガ」クリエイティブ・ディレクター率いるデザインチームとの対話とは?など、ここでしか聞けない話を公開インタビュー形式で深堀りする。
ディーゼルのグレン・マーティンスと語る
時代を変える熱狂の生み出し
・グレン・マーティンス/「ディーゼル」クリエイティブ・ディレクター
・kemio /クリエイター、モデル
今、世界の若者たちが熱狂するブランド「ディーゼル」。9月にミラノで発表した2025年春夏コレクションでは、ランウエイに14トンもの廃棄デニムを敷き詰める圧巻の没入空間の中で、サステナビリティを追求したコレクションを披露しました。本セッションでは、現在「ディーゼル」を率いるグレン・マーティンス=クリエイティブ・ディレクターがゲストに登場。Z世代から絶大な支持を得るファッションアイコンkemioと一緒に、ファッションの未来について語ります。