PROFILE: 与田卓士/インターナショナルリレーション社長(右)

岡山/INTERNATIONAL RELATION
創業:1997年 店舗面積:323㎡
沿革:与田卓士社長が前職を退職した後、1997年に岡山市「オランダ通り」に1号店をオープンした。2002年に岡山駅前でインポートセレクトショップ「NEXT INR」、06年に県庁通りにインポートブランドのウィメンズウエアを扱う「NEXT INR f」を次々と始め、合併、移転、改装を繰り返し、16年に3店舗を集約した現在の形となる。14年にイオンモール岡山店1階に出店し、20年には2階に「LUXE INR」をオープンした
主な取り扱いブランド:「メゾン マルジェラ」「マルニ」「ストーンアイランド」「マメ クロゴウチ」「エンフォルド」「フェティコ」など
顧客や取引先とより良い関係を築く。そんな思いが名前に込められた「インターナショナルリレーション」。ファッション業界歴約40年の与田卓士社長が買い付けを担い、1階にはメンズウエア、2階にはウィメンズウエアとインポートブランドという構成になっている。「お客さまに楽しんでもらえるのが一番大切」と話す通り、「ダブレット(DOUBLET)」や「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「フェティコ(FETICO)」「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」など、名の知れた国内外のブランドをバランスよくそろえる。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月12日号からの抜粋です)
路面店とイオン店で顧客の間口を広げる
倉敷市出身の与田社長は大学卒業後、かつて岡山市内にあったセレクトショップにオープニングスタッフとして入社した。「店が成長する姿を近くで見られたのがよかった」。12年にわたってノウハウを学んだ結果、自身の店を岡山駅周辺で始めようと決意する。1997年から「オランダ通り」商店街や地元の商業施設などでメンズウエア専用とウィメンズウエア専用、インポートブランド専用の3店舗を次々にオープン。幾度か移店・改装を繰り返しながら、2016年に全店舗を集約した現在の「インターナショナルリレーション」が出来上がった。現在は息子である与田雄人サブマネジャーも店舗経営に加わり、父のバイイングにも付き添い始めた。
興味深いのは、イオンモール岡山にも2フロアで店を構え、本店と同様にデザイナーズブランドを販売する点だ。「珍しいってよく言われるよ(笑)」と与田社長。まだ路面店しかなかったころ、「入りづらさを感じる人もいる。洋服を好きになり始めた段階の方々にも間口を広げなければ」と危機感を抱き、偶然に舞い込んだイオンからの誘いを受け、15年に出店したという。都心と比較すると大規模商業施設の少ない岡山市であるため、1カ所で全てがそろう点に魅力を感じる顧客も多く、ショッピングモールにもかかわらず、ラグジュアリーブランドなどの高価格帯商品が好調だ。客層も20代後半から50代までと幅広く、70代の顧客もいる。「イオン店で興味を持ってくれたお客さまに、路面店にも足を運んでもらいたい」と雄人サブマネジャー。
“手から手を”をモットーに、ECよりも実店舗での接客に力を入れており、県内や近県からの買い物客が多数を占める。「以前ECの受注が立て込んだ時期に、従業員から『出荷作業ではなく接客がしたい』と言われたことがあった」(与田社長)。今ではメジャーになった骨格診断やカラー診断を、10年ほど前からいち早く取り入れ、顧客に似合うスタイリング提案のできるスタッフを増やしてきた。岡山では老舗的存在の同店。これからも親子2人で地元に「楽しい」を届けていく。