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【2021年版 世界のビューティ企業トップ100:11〜34位】花王、コーセーなど日本勢、訪日客減で国内苦戦も海外市場、EC、トラベルリテールが伸長

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 「WWDJAPAN」7月25日号付録「WWDBEAUTY」では、2021年1〜12月の売り上げに基づく「世界のビューティ企業TOP100」を特集した。米「WWD」が発行する「BEAUTY INC」の同特集を基にランキングを発表するとともに、各企業の動向をレポートする。ここでは、花王やコーセー、ポーラ・オルビスなど国内企業も登場する11〜34位を掲載。インバウンド需要の回復の遅れが影響した花王など5社を除く29社が前年を上回った。Lブランズから分離独立したバス&ボディワークス(BATH & BODY WORKS)とヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA’S SECRET)が新たにランクインした。

【11位】KAO CORP.
花王

 日本では、コロナ禍以降のライフスタイルの変化や原料費高騰、物流の問題の対応に努めたものの、渡航規制によりインバウンド需要がなくなり市場の回復が遅れ、売上高は前年同期を下回った。グローバル展開する主力ブランドは、主に海外市場がけん引し8%成長した。
事業再編により、ヘルス&ビューティケア事業はパーソナルヘルスとスキンケア、ヘアケアを統合。衛生用品にホームケアを加えたハイジーン&リビングケア事業、健康飲料や業務用衛生用品を扱うライフケア事業を新設した。ノンコア資産の売却を進め、2024年までに計28ブランドを終了する予定。人事では1月に長谷部佳宏氏が社長に、前職の澤田道隆氏が会長に就任した。

 日本では、前年に大きく伸長したスキンケアと、悪天候の影響を受けたサンケアが伸び悩んだ。量販店向けのヘアケア売り上げが減少した一方、サロン向け製品は大幅に成長。米州の「オリベ(ORIBE)」はECで好調に推移した。化粧品事業ではデジタル施策に注力。敏感肌向けの「フリープラス(FREEPLUS)」や「キュレル(CUREL)」が好調に推移する中国では、海南島の免税販売などプレステージ戦略を本格始動した。

【12位】LG HOUSEHOLD & HEALTH CARE
LG ハウスホールド&ヘルス ケア

 景気減速とパンデミックの影響で売り上げはやや縮小したものの、ラグジュアリービューティとプレミアムパーソナルケアの力強いけん引で、全体の売り上げはコロナ前の水準を上回った。スターブランドの「ザ ヒストリー オブ フー(THE HISTORY OF WHOO)」は前年比12%増、「オフィ(OHUI)」と「CNP」は各8%増となった。抜け毛にフォーカスした「ドクターグルート(DR.GROOT)」は同9%増、2020年にグラクソ・スミスクライン(GLAXOSMITHKLINE)から買収した「フィジオジェル(PHYSIOGEL)」は97%以上の伸びを記録した。

 海外では、物流危機によるマイナスをハイエンドラインの売り上げ増加がカバー。顧客基盤とECチャネルの拡大に成功した中国でラグジュアリー製品が大躍進を遂げた。米国では、エイボン(AVON)の再建に注力し、商品ラインナップの拡充により市場シェアの拡大を計った。また、ヘアケアブランド「アークティック フォックス(ARCTIC FOX)」を擁するボインカ(BOINCA)の株式を56%取得し、中国への依存度を下げ、米国内での存在感を示した。

 また、ミレニアル世代とZ世代(MZ世代)をターゲットにライブコマースとデジタルマーケティングに注力した。

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