ファッション

若手注目株ERLが東京と京都にショップ・イン・ショップをオープン カリフォルニア・ベニスビーチの雰囲気を表現

 イーライ・ラッセル・リネッツ(Eli Russell Linnetz)の手掛けるERLは、ブランド初のショップ・イン・ショップを東京のドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)2階と京都の藤井大丸7階にオープンした。売り場面積は、それぞれ29平方メートルと85平方メートル。いずれも渦潮(うずしお)のうねりをイメージした透明な青のアクリル樹脂製什器を配置し、デザイナーが拠点とするカリフォルニア・ベニスビーチの雰囲気を醸し出している。

 ERLは、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)の子会社であるドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS)が傘下で支援・育成しているブランドの一つだ。イーライのデザイナーとしての才能を見抜き、ブランド設立の背中を押したエイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナル最高経営責任者(CEO)兼ドーバー ストリート マーケットCEOは、「ショップの素晴らしいデザインは、イーライのビジョンとクリエイティブな才能を象徴している。ERLがますます発展していく道を共に歩んでいけることを誇りに思う」とコメント。9月には、北京・紫禁城付近に拡大移転するドーバー ストリート マーケット ペキン(DOVER STREET MARKET BEIJING)にもERLのショップインショップを設けるも明かした。

 ベニスビーチで生まれ育ち、写真家や映像監督、セットデザイナーなどとして活躍した後、2020年にブランドを立ち上げたイーライは、5月には「ディオール(DIOR)」の2023年スプリング・メンズ・カプセルコレクションのゲストデザイナーを務め、6月には「LVMHプライズ」で審査員特別賞を受賞するなど、今最も勢いに乗っている若手デザイナーの一人。新たな一歩となる店舗については、「自分にとって、ERLを表すのは色、テクスチャー、そして幸福感。空間のデザインをミニマルにすることで、自分の故郷カリフォルニアについての幅広いストーリーを伝えるコレクションに目がいくようにしたかった」とこだわりを語る。

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