ファッション

欧州への出張もクチュールも「新時代」 「今週の特集お届け隊」2022年8月1日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月1日号からの抜粋です)

藪野:今回のオートクチュールは、全ブランドがリアル発表となりました。パリではもうマスクも医療機関でしかする必要がないけれど、新型コロナのフランスでの新規感染者数は1日あたり15万人前後。メンズコレでは出張中に感染し、帰国を延期せざるをえなくなったという話をちらほら聞きました。

村上:とあるブランドでは半数が感染し、その後のビジネスが心配されました。ウィメンズブランドには、次の海外コレクションへの参加への迷いがありそうです。リアルショーを開きたい気持ちはいっぱい、でも、仮に感染したら最低1週間は仕事が滞る。誰が行くのか?何人くらい行くのか?飛行機の減便や円安が迷いをさらに複雑なものにしています。

藪野:日本への入国には「陰性」の検査結果が必要ですからね。現地での大問題は、空港でのロストバゲージやフライトのキャンセルです。急に需要が戻ったことによる人材不足が原因のよう。移動の多いエディターやインフルエンサーの間では、「手荷物のみでまとめるのが鉄則!」という話もあります。

村上:出張も「新時代」ってコトでしょうか?強引に「新時代」つながりで話をすれば、デムナ(Demna)の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、ますますいろんな壁をブレイクスルーしていますね。クチュールストアという概念も、とっても新しい。

藪野:1940~60年代のオリジナルのインテリアを基に復元されたクチュールサロンの下にあるのですが、ストアはメタルやフレームと鏡面仕上げの黒っぽいガラスで未来的な雰囲気でした。火~金曜はアポ無しで入れるそう。セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)CEOが「最高のサービスを受けることができ、夢を体験できる空間」と語る通り、ファンにとってはたまらない場所になるのではないでしょうか。その中から、新世代のクチュール顧客を育てていくという意気込みも感じます。

村上:この前「ウブロ(HUBLOT)」のCEOが、「若い世代の成功者はネットや暗号資産など、新しいビジネスで成功した人々」と話していました。そんな人は、昔ながらのクチュールネットワークには存在しないだろうから、出会いの場が必要ですよね。

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