ファッション

米ギャップの社長兼CEOが退任 就任から2年余りで

 「ギャップ(GAP)」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」などを擁する米ギャップは7月11日、ソニア・シンガル(Sonia Syngal)社長兼最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。後任を選定する間は、暫定的にボブ・マーティン(Bob Martin)会長がCEOを務める。

 シンガル前社長兼CEOは2004年にギャップに入社した。ヨーロッパ事業のマネジング・ディレクターや、国際部門および国際アウトレット部門のシニア・バイス・プレジデントなどの要職を歴任し、16年に「オールドネイビー」の社長兼CEOに就任。以降、3年間で同ブランドの北米とメキシコにおける店舗数を1200店以上にまで拡大し、売り上げを70億ドル(約9520億円)から80億ドル(約1兆880億円)へと成長させた。20年3月にギャップの社長兼CEOに就任。主力ブランドである「ギャップ」の業績不振が長年続く中、同年10月には23年までの全社的な経営戦略である「パワープラン2023(POWER PLAN 2023)」を発表し、不採算店の整理や非主力事業の終了などの改革を進めたものの、コロナ禍の影響もあり、業績が期待通りに改善しなかった。

 なお、シンガル前社長兼CEOの同職への昇格後、「オールドネイビー」はナンシー・グリーン(Nancy Green)前社長兼CEOが率いていたが、今年4月に退任。しばらく空席となっていたが、ウォルマート(WALMART)カナダ事業の社長兼CEOを務めていたオラシオ・バルベイト(Horacio Barbeito)が8月1日付で就任する。

 ギャップの22年2~4月期(第1四半期)の売上高は前年同期比12.8%減の34億7700万ドル(約4728億円)、純損益は前年同期の1億6600万ドル(約225億円)の黒字から1億6200万ドル(約220億円)の赤字となった。同社は21年第3四半期から赤字が続いており、22年5~7月期(第2四半期)もコスト上昇などによって利益率がさらに圧迫される見込みだという。