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パルグループHD売上高が過去最高に 22年2月期、「スリーコインズ」けん引

 パルグループHDの2022年2月期連結業績は、売上高が前期比23.7%増の1342億円で過去最高を更新した。営業利益は同5.4倍の75億円、経常利益は同7.2倍の76億円で、当初計画を上回った。期末店舗数は902店舗で前期より30店舗の純減。2期連続で赤字を計上した店舗が増加した結果、減損損失で16億円を計上したため、純利益は40億円になった。

 既存店売上高は、店舗とECの合計が同36%増、店舗のみが同64.3%増、ECのみが32.5%増と大幅に回復したが、コロナ禍前の20年2月期との比較では衣料品売上高が7割強にとどまっている。

 一方、店舗の落ち込みをカバーするEC売上高(全店ベース)は、同38.4%増の328億円と、目標の300億円を大きく上回った。自社サイト「パルクローゼット」も同55.2%増で、EC売上高の35%を占める。衣料品売上高のEC化率は同6.4ポイント増え、37.8%。アプリ会員は2月末で583万人を超えた。

 セグメント別では、衣料事業で6ブランドをスクラップし、期末で48店舗の純減となったものの、売上高は同15.%増の871億円。「最悪だった21年2月期に比べ、衣料事業も回復してきている」(井上英隆会長)。ブランド別ではカジュアル系の「チコ(CHICO)」「フーズフーギャラリー(WHO’S WHO GALLERY)」「ミスティック(MYSTIC)」が引き続き好調だったほか、タウン系の「ウィムガゼット(WHIM GAZETTE)」「コラージュ(COLLAGE GALLARDAGALANTE)」「ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」も既存店ベースで前年を上回る売上高で着地した。

 雑貨事業の売上高は同42.8%増の469億円で、期末店舗数は18店増になった。巣ごもり需要の高まりから生活防衛雑貨の「スリーコインズ(3COINS)」と「サリュー(SALUT!)」がともに大幅増収に貢献した。とりわけ「スリーコインズ」は、新規出店と既存店の増床による大型化を進めた結果、売上高は前期比1.5倍の379億円を大きく伸ばした。

 「店舗の大型化のチャンスは十分ある」(井上会長)として、今期は店舗の大型化と高感度ライフスタイルショップ化に取り組むため、再び出店攻勢に転じる。生活雑貨事業を軸に、衣料系の「ディスコート(DISCOAT)」「チャオパニックティピー(CIAOPANIC TYPY)」「コロニー2139(COLONY2139)」を含め、新規出店68店舗、退店29店舗を予定。売上高3000億円の中長期ビジョンの実現に向け、23年2月期の連結業績は売上高1500億円、営業利益87億円、経常利益83億円をめざす。

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