ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。 今週は、Bコープ認証など国際基準の認証にまつわる話。
【賢者が選んだ注目ニュース】
Bコープ認証を得たビューティ企業が連合を結成
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PROFILE:ミシガン大学環境・サステナビリティ大学院(現)科学修士。博士(学術)。国内外で環境金融コンサルティング業務に長年従事した経験を生かし、ESG投資、SDGsビジネス、気候変動、サステナブルファイナンス領域で多様なセクターに対しアドバイスなどを提供。大学講師、国の各種審議会委員も務める
米国拠点のNPO、B Labが2006年に発足した「Bコーポレーション(以下、Bコープ)認証」が世界で広がっている。Bコープ認証は、社会や環境への配慮、透明性、説明責任、持続可能性において企業のパフォーマンスを評価した国際的な認証制度で、世界78カ国・4787社が取得(22年3月17日時点)。Bコープ認証の取得はハードルが高いものの、欧米のグローバル企業に加え、最近では中国や韓国といったアジア圏でも認証を取得する企業が増えている。
化粧品や女性のライフスタイルに関わる消費財を取り扱う企業の取得も目立つが、直近では、Bコープ認証を得た36社のビューティ企業が、Bコープビューティ連合(以下、Bビューティ)を結成したことも話題となった。Bビューティは、加盟企業同士のコラボレーションや情報共有を目的とし、共に環境・社会問題の解決に向けて取り組むとしている。そもそも、なぜ世界ではBコープ認証への注目が高いのか。それは公益性のある企業と認められることのほかに、さまざまなメリットがあるからだ。
Bコープ認証の取得でビジネスチャンスが生まれる
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